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キイロマンの地球観撮日記

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2020年11月20日
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カテゴリ:歴史
戦国時代の最後の戦、大阪の陣
天下取りに王手をかけた徳川家康
その最後の障壁となった豊臣秀頼
日本の頂点を決めるこの戦いは、オランダとスペインの覇権争いとも深くつながっていた
スペインを後ろ盾とする宣教師たちは、勢力挽回のため豊臣家に肩入れした

「秀頼様は自由な布教と教会の建設を約束してくださった
 皆が秀頼様の勝利を望んでいる」

宣教師たちは豊臣方につくようキリシタンの武将達にも働きかけた
全国から信仰心厚いキリシタンも結集
豊臣軍は総勢10万の大群に膨れ上がっていた
キリシタン勢力は武器の調達においても活躍した
決戦の舞台となった大阪城では、今大規模な発掘調査が続いているが
地下から現れる豊臣軍の軍事基地の痕跡 そこから作りかけの鉄砲玉が発見された

大阪城下では戦の最中、銃弾の製造が行われていたのだ
それを可能にしたのがスペインとつながるキリシタン商人である
キリシタン商人は弾の原料となる鉛をかき集め、大阪城に運び込んでいたのだ

決戦の火蓋が切られた
四方から大群で攻め寄せる徳川軍
しかし、豊臣軍から一斉射撃を浴びせられ、大阪城には近づくことも困難であった
ここで家康は起死回生の策を打ち出す
大砲による大阪城の直接攻撃である
しかし、大阪城は徳川軍の陣地からは最短でも500メートルの距離、従来の大砲の有効射程を超えていた
この時、家康が頼みの綱としたのがオランダの大砲であった
当時の世界最新式のキャノン砲
オランダの大砲は大阪の陣の最中に家康のもとに届けられた
砲弾の威力は凄まじく、天守閣と御殿を直撃 多数の死傷者を出す
総大将秀頼は戦意を喪失、豊臣家がついに滅亡する
150年にわたる戦国の世に終止符が打たれた
大阪の陣は、オランダとスペインの覇権争いにおいても転機となった
オランダ東インド会社が、待望の銀を手にする決定打にもなった

「家康様に大砲と砲弾を納品した」
「代金は銀貨12,000枚にのぼる」

家康の信頼を勝ち得たオランダ
年々取引高を伸ばし、最盛期には年間94トンもの銀が日本から運び出された
小さな商業国だったオランダが、ついに大国スペインに対抗しうる力を手にしたのである
勢いづいたオランダはスペインとのさらなる戦いに乗り出していく
植民地争奪戦である
舞台となったのは東南アジア 香辛料の特産地モルッカ諸島
海上交通の要で、マラッカなど重要な貿易拠点の多くはスペインが支配していた
オランダはこのスペインの植民地を奪い取る計画を立てる
鍵となったのは、戦国日本から輸出された驚くべき商品であった
オランダ国立公文書館には日本を出発したオランダ船の積荷リストが残されている
火縄銃や槍、日本刀等、戦乱の中で性能を高めた日本製の武器はかっこうの商品であったが
さらに、武器とともに数多く記されていたのが日本人の名前である
ひとりひとりに細かく給料が定められていた
彼らの正体は金で雇われ海外の戦場で戦う傭兵 
日本の侍たちがいわば商品として輸出されていたのである
背景にあったのは、日本の戦国時代が幕を閉じたことであった
天下太平の江戸時代が訪れると、それまで戦をなりわいとした多くの侍が失業
新たな戦いの地を求めていたのである
この侍を植民地争奪戦に用いたのがオランダである
スペックスのもとに東南アジアの総督府から救援要請が届いた

スペインとのと戦争に導入するため、勇敢な日本人を可能な限り送ってくれ」

スペックスは日本の侍を数百人規模で雇いあげようと画策
その実現のため家康との直接交渉に乗り出した
オランダから武器を入手し利益を得ていた家康は、スペックスの申し出を特別に許可した

「家康様に日本人傭兵の出国許可を願い出た
 とても見事な兵士を届けることができるだろう」

日本人傭兵を手にしたオランダは、スペインが支配するモルッカ諸島に狙いを定める

モルッカ諸島の特産品の香辛料の価値は、同じ重さの銀に匹敵すると言われ、莫大な利益を生み出す商品であった
スペインはモルッカ諸島の各所に堅固な要塞を築き防備を硬めていた
オランダは長年、その攻略を試みるが、果たせずにいた
この時突破口を切り開くために送り込まれたのが侍だったのである

オランダが建てたモルッカ攻略作戦の記録が残されていた
まず軍艦が夜の闇に紛れて要塞に接近、絶え間なく攻撃を加える
スペイン軍が釘付けになっている隙に、歩兵隊が密かに上陸
夜が明けるとともに敵の死角から攻めいった
先陣を切ったのは侍たち 鎗や日本刀による接近戦で敵を切り崩した
侍たちの決死の攻撃で要塞は陥落
オランダは勝利を手にした

「日本の傭兵はオランダ人以上に勇敢だった
 彼らの旗が城壁に最初に掲げられた
 スペインをアジアから駆逐するには、日本人傭兵が大きな助けとなる」

侍の力を得たオランダはスペインの植民地を次々と奪取して、貿易ネットワークを大きく塗り替えた
世界の海をゆくヨーロッパ船の、実に4分の3にオランダの旗が翻ることとなる
オランダは戦国日本と結びつくことで、世界の覇権を手にしたのである
戦国時代は、日本と世界が初めて本格的に出会った激動の時代
戦国武将たちの天下をめぐる戦いの背後には、ヨーロッパの大国の秘められた思惑があった
一方、戦国日本が見出した議員や侍もまた世界の歴史を大きく動かしていたのである

オランダ、アムステルダムにて
今また戦国日本が世界に大きな影響与えた証が見つかっている
オランダ東インド会社が製造した大砲にX線を当て金属の成分を解析したところ、極めて不純物が少ない銅であることがわかった
世界各地の銅のデータと比較したところ、大砲に使われていたのは日本の銅であったことがわかっている
日本の銅を使った大砲が、ヨーロッパの戦争に投入されていたのだ
1618年からの30年戦争
オランダはこの戦いに勝利した
敗北したスペインの没落は決定的なものとなった

宗教の時代から、経済の時代へ

国境を越えて人やものが行き交う中で、世界史の大転換が起こったのである
日本とヨーロッパがつながったことである現象が生じた
それは、新たに出現したグローバル経済を最も効率的に利用したものが勝利した、ということである
戦国時代の日本はまさに世界史の最前線であった
新たな時代の扉を開いた戦国日本
私たちは今 ひとつにつながった激動の世界に生きている

以上で、テレビでやっていた番組 戦国日本 の話を終わります

ああ 疲れた
たまにはおかたいお話もいいかなと思って始めたけど
年内に終わってよかった

次は何にするかな
ユング心理学の簡單なまとめをテレビでやっていたので
それでもやるかしらん


調布飛行場


調布飛行場








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最終更新日  2020年11月21日 13時12分37秒
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