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テーマ:ドラマ大好き(3839)
カテゴリ:歴史
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を見続けておりますが
序盤から中盤までは、源頼朝を演じる大泉洋があたかも主役のようで 本来、主役なはずの北条義時役・小栗旬は脇に甘んじている感じにも見えた 演出もコント風で、大泉洋のキャラのせいもあってか、おもしろおかしく演っていたのだが それがよかったり、悪かったりで、少々退屈なときもあり しかし、頼朝の死後 演出を変えてきて、話はシリアスなものになった それすらも三谷幸喜の遊び心なのかもしれないけど https://www.youtube.com/watch?v=LpAjR0er4Jc&list=PLcynJ47QaWNvduEgYAo-iz8L3EyGHOE0j 北条義時を演じる小栗旬も、役柄を変えてきた 以前の彼は頼朝の下で、戦乱の世の過酷な運命に振り回される純情な青年であった しかし、いまや鎌倉を牽引していく剛の者 厳しい場面でも、頼朝様ならこうしたはず、と非情な決断をする 以前は、後に妻となる女にいちど振られて、涙を流して泣いていたこともあった そんな人のよい若者が、他人の命を容赦なく奪うときもある、辛辣で練達な政治家となっていく まるでサイコパスのように振る舞うが、この時代の長は、そうならざるをえないところもあった しかし、義時にはまだ”迷い”がある 久しぶりに出会った仏師運慶が、義時に 若いときに比べて顔が悪くなった と言ったが その”迷い”がまだ救いである、とも諭していた 義時はこのあと朝敵となってしまう 後鳥羽上皇 朝廷側 と対立していく いわゆる 承久の乱 1221年 義時は後鳥羽上皇に 「西国の武士といくさをさせ 御簾の隙間から御覧ください」と挑発 その戦いに勝ち、武家政権を本当の意味で歴史に根付かせていく 貴族から侍の世へと時代を変えた人ですね 朝敵となった、という一事のせいか 時代がくだり、身分の上下を重んじる朱子学が隆盛した江戸時代になると 義時の評価は、御用学者たちにより、地に落ちた 新井白石は 「我国始まって以来最も徳に欠けた者」とした 大日本史には 「臣下のそのまた家来が天皇を押さえつけた 天地も閉ざす暴挙である」とある しかし更に時はくだって、幕末 勝海舟は 「北条義時は国家の為には、不忠の名を甘んじて受けた 即ち自分の身を犠牲にして、国家のために盡くしたのだ 俺も幕府瓦解の時には、せめて義時には嗤われないようにと 幾度も心を引き締めたこともあったっけ」 と述べた 義時も朝敵になることをまるで気にしなかったわけではない 承久の乱のさなか 雷が義時の館に落ちた時があって そのときには 「私の運が縮まる兆しだろうか」 と不安になったようです 義時は昔から気になる存在でした これから小栗旬演じる義時が どこまで骨太な政治家になっていくのか、見ものですね 若いときの演技からの変わりよう、その落差はなかなかのものでした 少々騙された感すらある 浮世ではガーシーになにかと晒されたりしている小栗旬ですが こういうダークな役所をこなしていければ そんなものはたいして怖くないよ さて 鎌倉殿ではもうひとり 触れておかずにはいられぬ役者さんがいました 善児 という刺客の役 演ずるのは 梶原善 という人 善と名にあるのに悪を演ずるという 笑 いつも、ひそみ眉で、なんともいえぬ哀しげな顔をして、淡々と殺しの任務を遂行する こちらはまるで迷いがない まさにサイコパス系の恐ろしい役でした しかし、前回、ついに命果てた 刺客の善児にも人の心が垣間見えた瞬間があった 皮肉なもので、その隙きを狙われて命を落としてしまった 実に不気味な役でした https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/08/29/kiji/20220829s00041000113000c.html 鶴岡八幡宮 参道 鎌倉には暗い歴史がたくさんありますね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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