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キイロマンの地球観撮日記

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2023年09月21日
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カテゴリ:歴史
水道橋で宝生会の能を鑑賞 「葵上」

葵上 というのは光源氏の最初の妻
詳しい話はこちらで
https://www.10000nen.com/media/48040/
牛車がどうしたこうした という面倒な話はさておき
葵上は、光源氏の愛人である 六条御息所(ろくじょうみやすどころ)に妬まれ、憎まれる存在でありました
その六条御息所が、生霊、物の怪として葵の上に取り憑いた
それを強力な法師が祓う、というのが能のお話です
つまり生霊版エクソシストですね

能の舞台では生霊、悪霊の六条御息所が主役となります
六条御息所は、はじめ女性の面をつけてくるのですが、後半、その本性を表し、鬼女般若の面、大蛇の鱗模様の装束となります
それに対し、行者が数珠を擦り鳴らし、悪霊退散!と言わんばかりに経を唱える

抗う悪霊

「いかに行者 はや帰り給え」
「帰らで不覚したまうなよ」

行者の唱える経には密教の呪文も含まれていたような

「たといいかなる悪霊なりとも 行者の法力尽くべきかと 重ねて数珠を押しもんで」
 のうまくさんまんだばさら・・・

ようやく悪霊は最後は屈服して、しずしずと引き下がる

行者vs鬼女 の闘いは緊張感がありましたね
数百年前から繰り返されてきた光景なので重みが違いますよ
目をパチクリしてみていました 👀
というのも その前の演目 木賊(とくさ) というのが眠くて 眠くて おまけに 寒くて 冷房が
やっとこさ目が覚めました
間にあった狂言も面白かったですけどね
映画「陰陽師」の野村萬斎さんが出ていました
できれば野村萬斎さんの行者が見たかったな
効き目ありそう 笑
狂言師と能楽師は、テリトリーがまるで違うのかな

ご興味のある方は40分ぐらいから悪霊祓いがはじまりますので御覧ください






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最終更新日  2023年10月03日 01時33分45秒
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