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キイロマンの地球観撮日記

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2024年11月12日
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カテゴリ:映画
戦国時代の  家康  をモデルとした  吉井虎長  を中心とした物語
登場人物が、歴史上の人物とは名前が違って出てくる

石田三成が 石堂 とか
歴史の事実に沿った話でなくても、名前を変えられるとついていくのがちと面倒

また、日本語での会話シーンの音声が、もさっとした録音でいまひとつ聞き取りにくい
そのせいで全編、日本語字幕で観ることにした

虎長役 つまり家康は真田広之が演じるのだけど
真田広之は本来、アクション俳優なので
切れのある動きでたちまわりをするほうが似合う
かまえる大将の役には、やや物足りなさも感じた

今回のシリーズで特に目を引いたのは
戸田鞠子役として出てくる アンナ・サワイ という女優さん
細川ガラシャをモデル(あくまでモデル)にした女性
ポルトガル語(ドラマでは英語)も堪能で、日本に漂着したイギリス人、按針の通訳もする
武家の妻で薙刀も振るう 
才気煥発 所作に気品の漂う できる女性
かっこよかったです





このシーン
戸田鞠子は家康の家族を、石田三成の支配する大阪城から連れ出そうとしているところ
でも、こうして失敗・・・・したように見えますが 
大勢のいる前で 阻まれて 事件化した という意味においては成功
家康の家族が人質のように扱われていた、との証左を得ることができた

細川ガラシャ同様、戸田鞠子もクリスチャンで、カトリック 伴天連のもとで洗礼を受けている
按針はイギリス人でプロテスタント
この按針と伴天連 プロテスタントとカトリックのやり取りは、我々日本人にはあまり馴染みのないもの
カトリックは按針のことを異端といってけなすし
按針はカトリックのことをどこへ行っても出てくるゴキブリ と罵る
按針は、家康の前でも、カトリックの悪口をさんざん言うのだが、そのたび、通訳をする鞠子の顔が曇る

戸田鞠子と三浦按針
この二人の考え方の違いがこの時代の日本を通して浮き上がる
運命を 死をも受け入れる覚悟の常にある 鞠子
運命は 切り開いていくものだ と考える 按針
二人はその生きる姿勢の違いをお互いに認識しながらも、いつしか惹かれあっていく
鞠子の冷徹な顔の奥底に、微かに情念が見え隠れする
蓮葉な現代ドラマでは見ることのできない演出

物語は常に家康の行動を軸にして生じる
家康のやりようは韓非子さながらで
敵を騙すにはまず味方から、といわんばかりの徹底した秘密主義だ
よほど気心の通じたもの以外は、家康の本懐を見通すことができない
家康の家臣には、その真意がわからず迷いの生ずる者も出てくる 
終始振り回されたのは浅野忠信の演ずる役
家康に対する忠義心も薄く、敵側とも通じていた浅野忠信は、けっきょく切腹させられることになるのだが
その最期に、家康からその手練手管の本意を教わることができた
死に土産といったところか

死というものがいつも隣り合わせにあったこの時代
浅野忠信は常に辞世の歌を考えていた
戸田鞠子も最期は、家康の命じた謀に、身を捧げるようにして死ぬ
生贄の子羊が葬られるように
十字架にかけられた薔薇のように
辞世歌もあったが
ここでは、1600年に37歳で亡くなった明智光秀の娘 明智玉 後の 細川ガラシャ夫人 の辞世の歌を載せておきます

「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」
 



この時代の日本に来た宣教師のことについては前に載せたことがあります
https://plaza.rakuten.co.jp/kiiroman/diary/202009260000/
もう四年前か・・・


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最終更新日  2024年11月12日 11時28分55秒
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