雪組『ローマの休日』 感想(メインキャスト以外)
リピート観劇中のこの講演。スクリーンに最初に出てくる、かなとくんマリオにキャーッとなるところから始まり、毎回マリオに吹き出し、ちぎみゆラストにうるうるして目元を拭う私。ラストが「悲しいハッピーエンド」であっても、気持ちよく帰途につける作品です。今のトップコンビでは、ダントツの相性の良さだけあって、この二人のラブストーリーもっと見たいと思います。何気に甘~いラブストーリーは、プレお披露目の『伯爵令嬢』だけですものねえ。次回本公演でも、甘~い感じはあまり期待できそうにないし、この公演を堪能しますメインキャストについては前回書いたので、今回はその他の人について思いつくまま、順不同で。皆さん一人何役もこなしています。久城あす街の男、警官、それから最初のアナウンサーの声もあすくんですよね。でも一番目立って素敵なのが、ジャズクラブの歌手すごくすごくお上手で素敵な歌声なんです~るろ剣の新聞記者のお歌より、今回のジャズシンガーの方がずっと魅力的。本公演のショーでも、こういうタイプの歌が回ってくるといいのに。真那春人将軍の役ですが、なんとなく『伯爵令嬢』の“じい”を連想させました。注射が怖くて倒れちゃうお茶目な将軍。アン王女を捜索するためにスパイ達を指揮するのですが、この時の歌はちょっとキーが低すぎて歌いにくそうでした。新作なんだし、彼女当て書きでキーを合わせてあげれば良かったのに、もったいない。透真かずき新聞記者、オープンカフェのギャルソン。パーマのかかったヘアスタイルがオシャレで、ギャルソン姿がとってもよく似合っていました毎回、ジョーに蹴り倒されたアーヴィングを椅子ごと支えるのは、大変だと思います。結構腕に負担が来てるんじゃないかしら。千風カレンジョーのアパートの大家さん、野菜売り、クラブのバーテン。基本元気な役が多いし、彼女のイメージもそのままですね。今回、カレンさんで一番ツボなのは、クラブのバーテン。アーニャに失恋したマリオを慰めてるところがいいんですよ。よしよしって頭ポンポンって撫でてあげて。沙月愛奈女優、教師、街の女ダンサーなあゆみさん、今回もダンスシーンがたっぷり。ダンスの上手下手がわからない私でも、彼女のダンスの切れ、ポージングの美しさはわかります。フィナーレでかなとくんと組んでいるのですが、かなとくんの踊りがすごく変わったと思うのは、もしかしてあゆみさんと組んでいるから?とふと思ってしまうくらい、フィナーレのお二人が素敵です。鳳翔大前回メインキャストでちょっと触れましたが、あえてここでも。だって、絶対書きたいことがあるんだもの。ジョーがアン王女のスクープを手に入れたと確信して、「やったぞ!ついにあいつがやった!」と歌い踊るシーン。「フィーバ!フィーバー!」って言ってちょいダサダンスを踊りながら、何度もサタデーナイトフィーバーのキメポーズをとるのですが、これを観るとどうしてもあるお方を思い出してしまいます。それは、『シスターアクト』の汗っかきエディーの石井一孝さん同じポーズだからというのが最大の理由なのはわかっているのですが、あのスタイル抜群の鳳翔さんと、失礼ながらあまりダンスのお得意ではない(ように思う)石井さんが重なるというところが、妙にツボ。このシーンになると一人ニヤニヤしてしまいます。『シスターアクト』をご覧になった方ならわかっていただけるかと。他にも朝風さんの式部官がかっこ良い。桜路くんのジェラート売りのアドリブが面白い。言っていることも面白いけれど、控えめな声で言うからなおのこと面白い。彩波けいとさんが、背が高くて後ろの方で踊っているけれど目が行く。娘役さんは皆かわいい(まとめちゃってゴメンなさい)見どころはたっくさん。次の観劇が待ちきれません