月組『夢現無双/クルンテープ 天使の都』代役公演
月城かなと様のショー「クルンテープ」休演発表にざわつき、その後の全休発表。公演中の怪我とのことで、どのような怪我なのか心配です。だって、全休される直前の公演を観ていたのですよ。言われてみれば、舞台からはける時にちょっと足?を庇っているようにも感じましたが、へたれ又八であっても隠し切れない美貌、キラキラの笑顔で舞台を走ってらしたのに。ご本人もさぞ無念だと思いますがし、早く舞台に戻ってほしいけれど無理せずしっかり治してほしいですさて、代役公演を観てきました。■代役・本位田又八 月城かなと→風間柚乃・辻風黄平(宍戸梅軒) 風間柚乃→蘭世惠翔代役初回をご覧になった方の感想を見る限り、皆さん短い稽古での代役とは思えない出来とか。さすが、新公主演経験者の皆さんです又八のおだちん(風間柚乃)は違和感まったくなし。台詞廻しは本役をなぞっている感がありましたが、骨太感が強かった。かなとくんの又八はあの美貌があれば、女のヒモ感十分すぎ、美剣士佐々木小次郎を騙っても、誰もが信じて当然、と思えるし月組でコミカルな役が多かったこともあり、超ヘタレ上手。そりゃーお杉ばあさまがベタベタに可愛がるでしょうよ。おだちんは田舎侍(それもにわか侍)風が強く、武蔵の親友、類友感ではより納得させられる感じ。そしてどちらも芝居上手。初見の方なら何の違和感なく納得の又八だと思いましたそのおだちんの代役、らんぜくん(蘭世惠翔)男役としては小柄で可愛らしいお顔。エリザベートの小ルドルフ、別箱やショーで目立つ位置、なんだかんだと抜擢続き。そして今回の男臭い宍戸梅軒。大丈夫?と思ったけれど、これまた心配ご無用。太い声も出るのね、音域広いのかな。いずれも「親の七光り」ではなく、ご本人の力量による抜擢だと思える代役さんです。ショー「クルンテープ」■代役・第2~5場 プアット・ナ-ク(歓迎の儀式) プーチャイクンヌンA 月城かなと→蓮つかさ・第7~8場 ルンム(若さ) ヤイ 月城かなと→夢奈瑠音・第13場 チューチャート(派手に) ファラン 月城かなと→蓮つかさ・第16~17場 ライキンドクーン(傷) ラクマヌー 月城かなと→風間柚乃 れんこん(蓮つかさ)チューチャートの衣装が若干大きいと感じるのはご愛敬。堂々と銀橋一人渡り。新公では渡っていても本公演では初めてですよね、こういう機会でぐっと成長することってあるじゃないですか。きっと彼女も次回作で大きく変わっていると思います。るねちゃん(夢奈瑠音)彼女はムエタイのところ。ここは本役と大分違うシーンに感じました。るねちゃん一生懸命試合してるんですよ、真剣に。かなとくんも真剣に試合してるんだけど、でもすごくコミカル。るねちゃんはとにかく一生懸命、絶対負けるもんか!感があって、違いが面白いです。ただ、ありちゃんと戦うにはちと小柄でした。ありちゃんが一回り大きくって、るねちゃんが向かって行っても「はいはい」ってかわされるのが、そうだよねーと思えてしまう。でも最終的に勝利をつかむので思わず拍手したくなる。再びおだちんホントに彼女は舞台度胸がすごいです。さくらちゃんと銀橋渡るライキンドクーンでは、こう言っては何ですがおじさま感まで醸し出してるようでした。代役の皆さまには、拍手がいっぱい。もちろん私も手のひらが痒くなるかと思うくらい拍手を送りました。短いお稽古機関でしっかり仕上げられた皆さま、お身体休める時間が少なかったはず。お休みの日には十分な休養をとられて欲しいと思います。さて・・・珠城さんもどこか痛められたのでしょうか。飛び降りるところは階段にかわり、さくらちゃんとのデュエットダンスはリフトがなくなっていました。リフトがなくなることはこれまでにも何度か観てきたけれど珠城さんのリフトが途中でなくなったのは少なくとも私が観てきた中では初めてのような。どうぞ皆さま、無事千秋楽まで務められますよう。海ちゃん、かなとくん、もうこれ以上は嫌だーーー