月組「Eternal Voice 消え残る想い/Grande TAKARAZUKA 110!」大劇場千秋楽まで
大劇場千秋楽からもう直ぐ2週間になるのですね。東京公演はこれからだというのに、既にやや抜け殻状態になっております。あんなに根を詰めて大劇場に通うことももうないでしょう。とはいっても、私は週末ごとの遠征だったので、通常公演時の遠征組と変わらないくらい。退団公演ともなると強者は何十日も遠征しっぱなしとか普通にいるようです。芝居は正塚先生のやや小難しいけれどちょっと笑いもある作品。ストプレのような台詞の掛け合いは難しいだろうなと思います。観ているこちらも気を抜けない緊張感があるし。(ちと眠くなるところもありましたが…一場面が長いところもあるから)でも皆さん台詞の間や被せ方がどんどん良くなっていくのがわかりました。あ、首飾りがオークションに出品されたとカイから伝えられたユリウスの「駄目だーーーーっっっ!!!」私が観た中では千秋楽が一番デカボイスで迫力がありました。初日から間もなく凛城さんの休演が発表されたときは、こんなに長くなるなんて思いもしませんでした。不謹慎だけれど、代役公演が観られる人がちょっと羨ましいなんて思っていたのに結局千秋楽まで・・・急なことで大変だったと思いますが、そんなことを全く感じさせない代役さんたち。それを受ける役の人たちに拍手です。代役も素晴らしかったけれど、やっぱり凛城さんの飄々としたお芝居は貴重。東京公演では是非復活してほしいです。それに、セヴァスチャンのヤスくんが超絶カッコ良かったので、是非とも東京千秋楽映像に残ってほしいです。そうそう、正塚先生の作品に芝居が合う合わないはあると思いますが、ぱるくんが意外にも合うんだーと思いました。これ、私の周りは皆言っています。棒芝居とかいう人いるけど、絶対に違いますショーはどこを切り取っても素晴らしい大満足な作品でした。もうこれがサヨナラショーではと思うような仕様で、毎回視界が曇り始める場面は違えど感涙、いや悲涙か娘役さんたちのムーンライトセレナーデの終わりに被せて男役さんたちが大階段に出てくる。そしてれいこちゃんが下手から出てきてセンタを降りてくる。これぞ男役、トップスター。そして涙腺は完全崩壊千秋楽は退団者がお揃いのカラーのコサージュだったのも粋でしたね。海ちゃん、髪飾りにしたのが素敵でした。サヨナラショーは思いがけない終わり方で、前楽では??これで終わりなのか?となりましたが、千秋楽ではああ良い終わり方だと思いました。これまでいろいろなメディアで「仲間と、組子と、トップコンビとして」と口にされていたれいこちゃんらしい構成だと。「Compass of Your Heart」は舞浜で歌っていて、前向きな歌詞が退団の餞にぴったり。全員でわちゃわちゃは本編で十分あるから、最後は海ちゃんと終わりたかったのだろうなと。ラストコンサートの「GOAT」にしてもワンマンショーにせず出演者皆に見せ場を作った彼女の姿勢。これが真の「月城かなと」だと滂沱の涙千秋楽後の退団記者会見の内容から、やはりそうだったのだなと納得でした。というより、私が思っていたよりもはるかに「トップスター月城かなと」としてよりもトップコンビとしての在り方を意識されていたのだなと思いました。前楽後には、SNSで退団者に宝塚の曲ではない物を歌わせるなんて、別箱の歌が多くてわからない等の声もあったそうですね。「Rain」は舞浜のラストに歌った時からサヨナラショー向きだないつか来るサヨナラショーで聴けたら・・・と思っていた曲です。この曲だと分かった瞬間、思わず「ああっ」と小さく声が出てしまいました。別箱だろうが、宝塚オリジナル曲でなかろうが、大切な思い出の詰まった曲。この曲を入れてくれて嬉しかったです。ありがとう東京公演も月組&専科の皆さんで素晴らし舞台を見せてくれることでしょう。ああもう、初日まで1週間だ・・・BDやCDを聴いていると涙が出てくるけれど・・・ロケットに誰が入るのかな、と考えて(これ考えると楽しみになる)過ごそうと思います。月組&専科の皆さん、東京でお待ちしています。思い出食べた物いろいろ(もっといっぱい食べました~)前から買いたかったハッピーターンいつも売り切れで買えなかったけれど今回やっと買えました月型ペンライト、Rainにピッタリの色でした