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カテゴリ:読書
【新品】【書籍・コミック 小説・エッセイ】向かい風で飛べ! ≪内容紹介より≫ 私、空を飛んだんだ! 完全アウェーの転校生さつき。スキージャンプの天才美少女・理子との出会いが、孤独で憂鬱な日々を塗り変えていくーーわくわく・ハラハラ・うるうる満載の青春小説。 ≪あらすじ≫ 札幌から沢北町に引っ越しをしてきた小学5年生のさつき。 半年たってもクラスに馴染めずにいた。 そんなある日、クラスメイトの理子から声をかけられる。 さつきは知らなかったが、理子は将来のオリンピック選手を有望視される、 スキージャンプの天才美少女ジャンパーだった。 理子のジャンプに魅せられたさつきは、理子の誘いもありジャンプを始める。 そして半年もしないうちに、さつきはその頭角を現す。 純粋に理子のジャンプを美しいと憧れ、理子に追いつきたいと思うさつき。 理子はもちろん、ジャンプを知っている者には、さつきも理子と同じように、 特別な才能を持った天才ジャンパーであった。 さつきと理子の間には、お互いをとても大切だと思う確かな友情があるが、 中学生になり、成長に伴い徐々に女性の体つきになっていく理子は、 自分と比べ、未だ少年のような体つきのさつきがどんどん記録を伸ばしていくことに 羨望と追いかけられるという焦りを感じ始める。 そんな矢先、理子は年上のジャンパー斉藤から 「あなたには弱点がある。選手としてとても重要な経験をしていない」と言われ、 自分の弱点とは自分は体の変化のせいだと思うようになる。 事実、体の変化と折り合いをつけることができずに、ジャンプに苦しみ始めていた理子は、 成長していく自分の体を嫌い、軽い拒食症にまでなっていく。 これまで常に表彰台に乗ってきた理子だったが、 ついに表彰台を逃し、さつきに追い抜かれてしまった。 いつものクールビューティーもどこかに消え、余裕がなくなった理子は、 斉藤に自分の弱点、克服法を教えてほしいと迫るが、 「負けてプライドまで失くしたの?」と一蹴される。 そのシーズンの理子の成績はこれまでとは比べものにならないものであり、 表彰台に乗らない自分をメディアも周囲の人も見向きもしない。 表彰台に乗れない自分に価値はない。 理子は練習にこなくなってしまった・・・ ラストについては詳しく触れませんが、前向きな終わり方です。 『向かい風は、大きく飛ぶためのチャンス』いい言葉です。 ジャンプを始めたばかりのさつきに理子が言い、 終盤でさつきが理子に言った言葉です。 ジャンプだけでなく、誰にとってもエールとなる、 挫けっちゃったとき、辛いときに力をくれる言葉だな~と思います。 この物語の主人公はさつきですが、 でも感情移入してしまうというか、肩を持ちたくなるのは理子のほうでしょうか。 あ、もちろん理子のように周囲から大きな期待をかけられたことなど、 ただの一度もありませんけれどね(笑) 孤高の人というには、あまりにも若すぎるけれど、 世間の過剰な期待に、なんでもないという顔でたった一人で向き合う理子の 口に出せないストレスはいかばかりか。 子供たちが、表紙を見た瞬間に、「高梨沙羅ちゃんの本?」と言ったくらい、 確かに沙羅ちゃんを意識してる?とも思える表紙です。 でも沙羅ちゃんではなく、この絵は主人公のさつきちゃんですよ~ ソチオリンピックでは日本中の期待を背負った沙羅ちゃんも、 もしかしたら理子のような経験をしたことがあるかもしれない。 過剰な期待は選手を駄目にすることがある、 それは分かっているのですが、どうしても期待してしまうんですよね。 沙羅ちゃんには、また4年後に頑張ってほしいです。 あ、こういうのも過剰な期待になっちゃうのかな? ≪余談≫ 着物を着る時間がなく、観劇の予定もちょっと先。 となると、なんだか読書系の日記ばかりになっちゃいますわ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.03.05 21:06:00
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