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カテゴリ:読書
【楽天ブックスならいつでも送料無料】ウィンター・ホリデー [ 坂木司 ] <内容紹介より> 届けたい。間に合わないものなんてないから。一人から二人、そして…。父子の絆の先にある、家族の物語。父親は元ヤン・元ホスト・現宅配便ドライバー、息子はしっかり者だけど所帯じみてるのが玉にきずの小学生。冬休み、期間限定父子ふたたび。 2週間ほど前に読んだ『ワーキング・ホリデー』の続編です。 半分くらいは電車の中で読んだのですが、前作同様、 ちょっとニヤニヤしてしまう会話や思いに、口元を押さえつつ、 そして宅配業者さん達の知られざる苦労と努力に、頭が下がる思いで読みました。 夏休みだった前作から、今度は冬休みの話です。 大和と進、期間限定の別居親子。 お互いに、うざったいと思われないかと躊躇し、 直接連絡が取れないところなんて、似たもの親子ね~、と最初から微笑ましいのです。 母親と喧嘩までして、大和と一緒に過ごしたかった冬休み。 思わぬアクシデントで、なかなか思い描いていた休暇を過ごすことが出来ない二人。 父親として進にしてあげたかったことを、他人に好意で先を越されて嫉妬する大和。 大和と二人でやっと過ごせると思ったら、友達が一緒でこれまた嫉妬する進。 離れていた期間が長いだけに、もどかしいけれど素直に言えない。 あーっ、初恋に悩む青少年じゃないんだからっっっ! と思うけれど、それよりもっと複雑な思いがあるわけで。 そして、その裏に隠れた母親 由希子の思い。 メインも脇を固めるキャストもクセのあるキャラばかりだけれど、憎めない人たち。 こういう人たちに囲まれていたら、本当に楽しくて、心強いだろうと思います。 「人とか、仲間とか、そういうのひっくるめて仕事が好き」 とあまり意識せず答えた大和の一言に全てが現されています。 ホント、そういう職場っていいよね~ このシリーズ、ホストっていう職業が小中学生には早いかとも思うけれど(偏見?) それでも娘たちに読ませたいなあと思います。 親として出来は悪いなりにも、両親揃っていて不自由ない生活をしていることは勿論のこと、 王道ホスト雪夜の 「『ホストだから』とマイナスイメージから始まるけれど それだけに些細なことで『ホストだから』が『ホストなのに』に変わる。 マイナス要素がぱたぱた音を立てて、一気に裏返っていく」 という考え方なんて、甘ったれた考えの我が子の心にも、いくらかは響くかも。 いかに自分たちが、普段我儘ばかり言っているっていうのに気がついてほしいわ。 そうそう、この作品って、同著者のある本とリンクした作品です。 サクライという大和の後輩女性。 元レディースで、和菓子屋でバイトしている女子大生。 これって、『和菓子のアン』に出てくる桜井さんに違いない! てことは、いつかどちらかの続編が出たら、また他のキャラも登場するかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.09.13 15:12:13
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