まりことリンリン～♪

【楽天ブックスならいつでも送料無料】白い虎の月 [ コリーン・ハウック ]


≪内容紹介より≫
見せ物の虎と孤独な少女。ふたつの魂が出会ったとき、太古の呪いを解くための物語がはじまる。

わおっ！あまりにシンプルな内容紹介ですね

プロローグから、これは面白い！
インド王家の嫡男王子が、義理の父となるはずの隣国の王ローケーシュに囚われている。
そしてその隣には実の弟キーシャンと、自分の婚約者イェスバイがいる。
嫡男王子が辺境での軍事活動監督に出かけている間に、二人は恋仲になってしまったのだった。
ローケーシュの目的は、嫡男王子が所有するデイモン・アミュレットを我が物にすること。
力づくで奪おうとしたローケーシュにキーシャンとイェスバイが飛び掛かかるも、
イェスバイは父ローケーシュに跳ね飛ばされ、頭を打ち命を失う。
と、ここまでがプロローグ。

自分の娘など何とも考えていない父王ローケーシュに、
兄を裏切ってでも恋人と領地を手にしたい弟、裏切られた兄王子。
なんかすごくないですか！
しかも、内容紹介にあるとおり、兄王子は呪いをかけられちゃうんですよ。
それが今から遡ること約300年前のこと。
そこから話は一気に現代に飛びます。
オレゴン州に住み高校を卒業したばかりのケルシー。
彼女は事故で両親をなくし養家族と暮らしている。
夏休みのバイトでサーカスの虎ディレン（レン）の世話をすることになり、
一目で惹きつけられる。
レンもケルシーに心を許しているようにみえる。
２週間のバイトが終わる直前、カダムというインド人男性がやってきて、
レンはインドの野生動物保護区へ移ることになる。
カダムはケルシーに移動の間の世話を依頼、ケルシーはそれを受ける。
道中、トラブルがあり、ケルシーはレンと二人だけでジャングルの密林を進んでいく。
そして・・・どこからか魅力的な青年が現れる。
それは呪いをかけられたレンの本当の姿だった。
レンはプロローグに出てきたインド王家の嫡男王子で、
１日のうち、24分だけ人間の姿に戻ることが出来るのだった。
レンの呪いを解くには、ドゥルガーという女神の眼鏡にかなった「特別な娘」にしかできない。
ケルシーはその特別な娘だった。
レンの呪いを解くめに、レンとケルシーは危険に挑んでいく。

シリーズ全４巻。
現在第２巻まで翻訳されています。
第１巻の本作では、ケルシーとレンが呪いを解く手がかりの一部を見つけ
レンと弟のキーシャンは、人間の姿に戻れる時間が１日に6時間と増えました。
しかし、その一方、宿敵ローケーシュも300年以上の年月を生き延びていたことが判明。
レン達の消息とケルシーの存在も知られてしまいます。
また、お互いに深く惹かれあうレンとケルシーですが、
これまでの人生から、他人と深くかかわりあうことを避けてきたケルシーは、
自分の存在がレンを新たな人生の檻に閉じ込めてしまうのではないか、とか
王族の彼にはもっとふさわしい女性が現れるのではないかという不安な気持ちもあり
オレゴンへ戻るところで終わります。

ふーっ、一気に読みました。
面白かった。キャラがとっても魅力的です。
ヤングアダルトのラブファンタジー。重苦しいところはありません。
主役二人が惹かれあうのは、最初から目に見えているし、
この分で行けば最終的にはハッピーエンドでしょう。
だから安心して読めるというのも、私には嬉しいところです。

あとがきによると、ステファニー・メイヤーの『トワイライト』
（私は未読、映像の方もメインキャストがあまり好みではなかったので見ていないけれど）や、
『ハリー・ポッター』のJ・K・ローリングに刺激を受けて書いたのだそうです。
それ系（どんな系？）だから映像化しやすいのか、映画化され、2015年に全米公開だそうです。
キャストがどうなるかで、大分印象は変わるでしょうが、これは是非観たい。
浅黒い肌のイケメン王子達に、素敵なおじ様、芯の通ったでも本当は誰かに頼りたいアメリカ娘。
もうキャストが決まっているのか、検索してみました。
ファンが予想したり希望している画像や動画はたくさんありましたが、公式はまだみたいですね。
あ、私の語学力不足で、区別がつかなかっただけかもしれないけれど。
ファンが挙げている中に、かなり好みでイメージピッタリな人が何人かいました。
そのあたりの人になると嬉しいなあ。

さて、第２巻は、図書館予約待ちですが、数冊の蔵書を10数人待ちなので、
うーん、１～２か月待ちでしょうかね。
とっても面白かったので、文庫化されていれば買うのだけれど、単行本はなぁ・・・