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2014.11.27
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カテゴリ:読書

流浪のヴィーナス


≪内容紹介より≫
「あなたがほしいの」男性経験のない24歳の流浪の占い師タマラは、震える声で囁いた。相手は街の女性たちの憧れの的ゼーン・ウィンストン。コンピューター・ショップを経営する、ハンサムで逞しい彼にすべてを捧げようと誓ったタマラは、勇気を出して誘惑を仕掛けたのだ。しかし、ゼーンは独身貴族気取り。女性との安定した関係、ましてや結婚など求めていないと口では言う。だがやがて、隠されていたタマラの真実の姿が明らかになるとき、ゼーンの心は動く―ベストセラー『秘めやかな約束』の著者がセクシャルに描く、究極の出会い。

冒頭の一文が、「あなたがほしいの」ですよ。
「女が抱きたかった、切実に」で始まるリンダ・ハワードの『マッケンジーの山』を読んだ時に、
ひょー!いきなりですかびっくり
と驚いのと同じくらい、おおっとぉ!と言う感じです。
しかも、男性慣れしていない女性が、屈指のプレイボーイに対して言うんですから。
女って怖い・・・

小柄で細身、頑なな一面を持つヒロインに、大柄でワイルド、セックスアピール度抜群なヒーロー。
ロマンス小説ではある種典型的なヒーロー&ヒロイン像です。
日本人女性には(私だけ?)、大柄豊満なヒロインよりも、こういうタイプの方が好みだと思う。
対して、彼女を抱きしめたら彼女が全部覆い隠されちゃうような大きさのヒーローっていうのも。
いわゆる身長差カップルで、昔からコミックでもそういうの多いもの。
で、彼女はなかなか気が付かないけれど、実は男性が女性にメロメロというパターン。
最初からラストが読めるだけに、どこで男性が彼女に落ちるか(大抵、序盤)
ロマンス以外の要素がどれだけ面白いかにかかってくるところ。
今回は、ホント、笑えるくらいあっという間にヒーローは落ちました。
何がプレーボーイなんだかって感じ(笑)
でもそこが良いのだけどウィンク
ルックスがよく、彼女に対しても、家族に対しても思いやりいっぱいで、
こんな男性本の中でなきゃお目にかかれないわ。
こういう男性にお目にかかりたくて、ロマンス小説を読んでいるようなところもあるし。
ローリ・フォスターの作品を読んだのはこれで2作目。
いずれも、ヒーローがものすごく思いやりがあって、セックスアピール度全開タイプでした。
こういうヒーロー像が多いのなら、これから先も読む機会が増える作家さんだと思います。
早速、このシリーズのスピンオフも予約しちゃった。

そうそう、ヒロインの身に降りかかる災難については、割と簡単に先が見えてしまいました。
忍び込んだ犯人が誰かなんて、直ぐにわかるわ。
ただ、その理由が私の思っていたのとは違っていたけれど(^^;





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最終更新日  2014.11.27 08:43:49
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