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2014.12.05
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カテゴリ:読書

 オリンポスの咎人 1 (MIRA文庫) / 原タイトル:THE DARKEST NIGHT (文庫) / ジーナ・ショウォルター/著 村井愛/訳


≪内容紹介より≫
アシュリンはその場所で過去に交わされた声が聞こえるという制御できない力に悩まされ、幼い頃から喧騒の中で孤独に生きてきた。そんなあるとき、訪れたブダペストで不思議な噂を耳にする―森の奥深くに人知を超えた力を持つ男たちが住んでいる、と。忌まわしい力から逃れるため、藁にもすがる思いで夜の森に入ると、紫色の瞳の屈強な男が目の前に現れ、今すぐ立ち去れと脅してきた。だが無慈悲なまなざしのその男といると、声なき声が静まり返っている。アシュリンは喜びに我を忘れ、謎の男に懇願して自ら囚われの身となった。


遥か数千年前ギリシャ、神から悪と厄災を封じ込めた箱の守り人を命じられたパンドラを妬み
彼女を殺し箱を開けた戦士たち。
彼らの愚行によって、悪と厄災は世界に解き放たれ、
戦士たちは箱に封印されていた悪を、我が身に封じ込めることとなった。

1巻は、「暴力」を取り込むこととなったマドックスがタイトルロール。
ハーレクインの人気シリーズだそうで、コミックにもなっています。
MIRA文庫版にも、冒頭と巻末にコミックス版のビジュアルが掲載されていて、
キャラクターのイメージが湧きやすくなっています。
これがまた、どの戦士も皆、イケメンでして目がハート
通常、コミックでは短髪・黒髪、面長、長身、髭なしがストライクゾーンな私としては、
マドックスはなかなか抑えどころにはまったキャラクターです。

著者が「官能的で危険な世界へようこそ」と言うだけあり、
”官能的” かなりあります、露骨なほどに。
”危険”というより暴力シーンですが、これはマドックスが「暴力」に支配され、
夜ごと死ななければならない(その毎日を数千年繰り返している)ので、致し方ない。
そんな長い年月を過ごしてきた彼が、ヒロインの登場により、
わずか数日で我が身の中の「暴力」と、ある程度共存程度には歩み寄れるようになる。
そしてあっという間にラブラブ~ダブルハート
また、それと時を同じくして、他の戦士にも気にかかる女性が現れる。
それ以外の戦士も、マドックスとヒロインを見て、羨ましく感じている。
都合よいというか安易すぎると言われればそれまでですが、そこはハーレクイン。
ラブラブで無ければ面白くありません。
呪縛から逃れられないイケメンヒーローを、美しいヒロインが救う。
この辺りは、ヒストリカル要素ですかね。
どちらかと言えば、ヒストリカルよりもコンテンポラリーの方が好みですが、
これは両方の要素があるのも魅力なんだと思います。

下矢印こちらはコミックス

オリンポスの咎人 I マドックス-【電子書籍】


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最終更新日  2014.12.05 17:57:02
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