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カテゴリ:読書
沈黙の騎士(ハーレクイン) トーリ・フィリップス ≪内容紹介より≫ フランスから来たセレスト姫はイギリスにうんざりだった。道中、信じられないくらいの災難続きで、とても婚約者の待つ北の辺境までたどりつけるとは思えない。嘆く姫に、神は自らのしもべを同行者としてつかわした。教会のステンドグラスから抜け出てきたかのような、神々しいまでの美貌の修道士、ブラザー・ガイを。それはブラザー・ガイにとっては迷惑な話だった。女性がうとましくて、憎門をくぐったのに、誘惑がドレスを着て歩いているような娘の供をせよとは!彼は沈黙の誓いを立て、ひたすら無表情を保つことにした。 キャヴェンディッシュ家シリーズの第1作 ヒストリカルは全く面白くないものと、後半になってグンッと面白く感じるものがあります。 これは後者でした。 最初のうちは、なんだか乗らないなーと思っていましたが、 気がついたら先が気になってしかたなかった。 登場人物がかなり個性的だからかもしれません。 正直いうと、ヒーロー&ヒロインはそんなに魅力的ではありません。 セレストのガイに接する態度は、女の目からみるとちょっとねーと思いますし、 対するガイも頑な過ぎて、あー面倒くさい人!と思ってしまいます。 でもまあ、これは俗世の女性、国王の女性関係に嫌気がさして 僧門を選んだのだからまあ致し方ないのかな。 そうそう、この国王ってヘンリー8世ですよ。 アン・ブーリンの名前が出てきたもん(英語多読のお陰で背景がわかった)。 それに、それがあったからこその結末なのですから。 そして何と言っても、悪役が際立ってる。 セレストの婚約者は、素行の悪さから騎士に名を連ねることが出来なくなり、 更には身を持ち崩しての梅毒病み。 その父は妻子が亡くなったばかりだというのに、 後継ぎ欲しさ&お馬鹿息子の若く美しい婚約者んい目がくらみ、横取り。 そして考えることは夜伽のことばかり。 この親子があまりに色ボケ、粗暴すぎるので、ガイの色男ぶりが際立つのかも。 ところで、ハーレクインを読んでいて思うのは、ヒストリカルのヒロインって自己中すぎ。 ヒストリカルヒロインはお姫様が多いからってことなのでしょうが、 そこのところが気にいらないことが多かったります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.02.11 23:32:55
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