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カテゴリ:読書
【楽天ブックスならいつでも送料無料】僕の光輝く世界 [ 山本弘 ] ≪内容紹介より≫ とある事件で視力を失った少年・光輝。彼は、聴覚・触覚・嗅覚情報などをもとに脳が創り出すイメージにより、目が見えていなくとも、本人にはまるで視覚があるように感じられる形質を獲得する。それは、アントン症候群と呼ばれる、極めて珍しい症例だった。そんな、光輝の前に訪れる奇妙な謎。-消失する少女、突如変貌する世界、そして幽霊殺人事件…。彼は自らの想像力を駆使し、事件に立ち向かう。謎を解き、恋をし、少年は成長する。傑作青春ミステリー、ここに誕生! 両親の離婚により、20歳の姉と二人暮らしをしている高根沢光輝。 アニメやライトノベルが好きで、漫画家を目指す高校一年生。 中学では、親の離婚が原因で理不尽ないじめにあっていた。 同じ中学の子がほとんどいない少し離れた高校に通っていた。 最初のうちは友達づきあいも上手くいっていたが、どこからか中学時代の噂が聞こえてきたのか、 しばらくすると、周りには誰もいなくなっていた。 ある日、橋の上で夕日に見とれていると、誰かに背中を押された。 とっさに振り向くと、そこには黄金仮面がいた。 更には、橋桁にしがみつく光輝の足をつかみ、橋の下へと突き落とされた。 脳に大きな損傷を受け、奇跡的に命を取り留め、特に障害も残った様子はない。 ところが、実はアントン症候群という病態失認で、光輝の目は視力を失っていた。 本人は脳が作り出すイメージから、目が見えないことに気が付かないことから、 周囲の者も気づくのに時間がかかる症例だという。 実際の目は見えなくなったが、その代わりに不思議な能力が備わった。 その不思議な能力で、ミステリーの謎解き、本当に起こった殺人事件の真相に迫っていく。 いじめ、そして突然の殺人未遂事件により視力を失った15歳の少年。 暗いイメージですが、キラキラした明るい未来を予感するような表紙です。 アントン症候群(初めて聞きました)の特徴のひとつとして、多幸感があるそうです。 そのため、以前は奥手で大人しかった光輝が、 視力を失うという状況にも、くよくよせず、却って明るくポジティブになります。 初めて会った女の子(光輝の脳が作ったイメージでは理想的な美少女)に、 「お見舞いに来てほしい」と言えてしまうほどに。 実は、そのその女の子は中学時代に光輝をいじめていた同級生の妹だったのですが、 それを知っても、姉に反対されても好きなものは好き。 友達以上、恋人未満みたいな付き合いから、積極的に前進しようとしています。 また、その彼女がなんとも言えないキャラクターでしてね。 そんなことから、光輝の未来は明るいぞ~! 前へ前へ進んで行こう!という気持ちにさせてくれる一冊です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.02.24 21:06:08
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