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カテゴリ:読書
パードレはそこにいる 上 [ サンドローネ・ダツィエーリ ] パードレはそこにいる 下 [ サンドローネ・ダツィエーリ ] ≪内容紹介より≫ 勇猛果敢でずば抜けた能力を持ちながらも、現在は休職中の女性捜査官、コロンバ。少年時代を誘拐犯に監禁されて過ごし、閉所恐怖症をわずらう失踪人捜索専門のコンサルタント、ダンテ。ローマで女性が惨殺され、その六歳の息子が行方不明になったとき、捜査の行く先を懸念する警察幹部は、ひそかに事件を彼らの手に託した。それぞれ過去の凄惨な出来事が残した傷を抱えるふたりは、喧嘩を重ねつつも協力して真相を追う! ローマで起きた児童失踪事件。その裏には、幼い自分を誘拐し、11年間にわたって監禁した犯人“パードレ”がいるーそう考えるダンテを、しだいに信じるようになったコロンバ。しかし味方のはずの警察は、型破りなふたりに疑いの眼を向けていた。孤立無援のふたりは、独自に過去の事件を洗い直す。わずかな証拠をたどった先で待っていたものとは?緻密なプロットと息詰まる展開。イタリアのベストセラー・サスペンス! 最初は単なる性的異常者による犯罪なのかと思ったのですが、そんなものではありませんでした。 もっとはるかに巨大で難攻不落な壁が行く手を遮っていました。 ダンテが遭った事件については物語の序盤に明らかになっていますが、 コロンバが休職となった件については、なかなか明らかになりません。 彼女の件がどのように絡んでくるのかが気になるところでしたが、語られないには訳があった。 ただ彼女の心身を傷つけた事件では済まず、それも全てパードレに繋がっていたとは。 次から次へと予期せぬ事態が起こり、それでも、これでパードレに手が届くのか! と思ったら、事態は更に新たな展開を重ねていきます。 パードレは誰なのか、そしてその後ろにあるのは何なのか。 読み応えがありました。 素直に面白かった! エピローグの最後の20行ほど。 何だか微妙な終わり方だと思ったら、続編が執筆されているとのこと。 ダンテの明らかにされていない部分が語られるのか? 続編が翻訳されるのが待ち遠しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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