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2016.12.18
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カテゴリ:読書

悲しみのイレーヌ [ ピエール・ルメートル ]

≪内容紹介より≫
週刊文春ミステリーベスト10 2015年海外部門 1位!
コニャック・ミステリ大賞など4つのミステリ賞を受賞!
異様な手口で惨殺された二人の女。カミーユ・ヴェルーヴェン警部は部下たちと捜査を開始するが、やがて第二の事件が発生。カミーユは事件の恐るべき共通点を発見する……。ベストセラー『その女アレックス』の著者が放つ衝撃作。あまりに悪意に満ちた犯罪計画――あなたも犯人の悪意から逃れられない。


本作に先駆けて、日本ではベストセラー「その女アレックス」が発刊されました。
主役ヴェルーヴェン警部の妻イレーヌが、残虐な事件で亡くなったことが書かれていて、
詳細がなく唐突だと思わされましたが、その前作となるのがこの「悲しみのイレーヌ」です。

何で先にアレックスを発刊したのか?
普通に順番通りに読みたかったよ、と思いません?
と書いたものの、実は私としてはアレックスから読んで正解だったかも。
というのは、アレックスに比べて、本作の方が描写が非常にグロいのです。
しかもそれが、実際に起こった事件を題材にしているというところが凄惨さを増します。
あまりの事件に、その実在の事件についてもググってみました。
うわっっびっくり 写真が掲載されているサイトもありました雫
未解決事件というところも、なんとも怖い・・・

そんなこともあり、イレーヌがどうなったのか、覚悟が出来ていて読むのと、そうでないのでは
受け止め方がかなり異なったのではないかなあと思います。
知っていて読むから、ちょこちょこ出てくる伏線にも気が付き、免疫も出来る。
そうでなかったら、これは正直キツイ話です。
それから、実に残酷な事件なのですが、ネチネチとした描写ではなく淡々と描かれているのも、
立ち止まらずにぐいぐい読み進められた要因だと思います。
これは翻訳された方がお上手なのか、原文がそうなのか。
そこはわかりませんが、拍手ものです。

このシリーズは3作目の「傷だらけのカミーユ 」が既刊されています。
もちろん、読みます!

シリーズ物なので、当然順番に読んだ方が良いとは思います。
が、私のような例もありますので、場合によっては(読みたいけど怖がりな人とか)
本作「悲しみのイレーヌ」は「その女アレックス」の後に読むのも良いかもしれません。
順番を変えても、十分それぞれの本を楽しめます。





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最終更新日  2016.12.18 04:55:31
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