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2016.12.28
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カテゴリ:読書

代体 [ 山田宗樹 ]

≪内容紹介>
『百年法』(第66回日本推理作家協会賞)から4年。新たに現代社会に問いかける衝撃の問題作にして、一気読み必至のエンターテインメント大作!
人工知能が実現しつつある現代に生きる全ての人に問うーー「あなたは、本当にあなたですか?」

近未来、日本。そこでは人びとの意識を取り出し、移転させる技術が発達。大病や大けがをした人間の意識を、一時的に「代体」と呼ばれる「器」に移し、日常生活に支障をきたさないようにすることがビジネスとなっていた。
大手代体メーカー、タカサキメディカルに勤める八田は、最新鋭の代体を医療機関に売り込む営業マン。今日も病院を営業のためにまわっていた。そんな中、自身が担当した患者(代体を使用中)が行方不明になり、無残な姿で発見される。残される大きな謎と汚れた「代体」。そこから警察、法務省、内務省、医療メーカー、研究者……そして患者や医師の利権や悪意が絡む、壮大な陰謀が動き出す。意識はどこに宿るのか、肉体は本当に自分のものなのか、そもそも意識とは何なのか……。科学と欲が倫理を凌駕する世界で、葛藤にまみれた男と女の壮大な戦いが始まる!


凄くすごく面白かった『百年法』。
その世界観を再び彷彿とさせる作品です!
でも、ナノテクノロジーだの脳デバイスだの、
ハイテク過ぎて細かい理論がわからないところもあります・・・
だって私、どちらかというと、かなりアナログ人間なもので。
いや、ただの勉強不足という?

まあ、それはさておき、
そんな私が読んでも、とにかく面白い。
読むのが止まらない!
理不尽だと感じること、こんな世界がやってきたら人間はどうなる?
人間の存在価値なんて何もなくなってしまうのでは。
という危惧はどこまでも付きまといますが、それでもやめられない面白さ!

『百年法』の感想でも書いた気がしますが、
この著者の作品は、私は好き嫌いが両極端でかなりはっきりします。
『嫌われ松子の一生』のような、泥臭い作品は苦手。
『百年法』『黒い春』は非常に面白かった。
どうしたらこんな物語の構想を思いつくのでしょうねえ。
それこそ、著者の頭の中を覗いてみたい!
あ、覗いてみても私には何にもわからないけれど、はい。

是非、年末年始の娯楽にお薦めいたします!





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最終更新日  2016.12.28 08:00:04
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