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2017.03.21
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カテゴリ:読書

傷だらけのカミーユ [ ピエール・ルメートル ]


≪内容紹介より≫
週刊文春ミステリーベスト10 2016 海外部門1位!
カミーユ警部の恋人が強盗に襲われ、瀕死の重傷を負った。一命をとりとめた彼女を執拗に狙う犯人。もう二度と愛する者を失いたくない。カミーユは彼女との関係を隠し、残忍な強盗の正体を追う。『悲しみのイレーヌ』『その女アレックス』の三部作完結編。イギリス推理作家協会賞受賞、痛みと悲しみの傑作ミステリ。


カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの一応、最終巻。
一応と書いたのは、このまま本当に終わってしまうの?という気持ちがあるから。
それくらい、切ない、救いがない終わり方だと思いました。
涙するわけではないし、結末はわかっていたけれど、それでももう少し救いが欲しい。
解説にも書いてありましたが、中篇が2作あるとか。
是非、それも出版していただきたい。

今回は肩透かしを食らわされました。
というのは、ヴェルーヴェン班のアルマンが登場しません。
正確には実存者として登場不可能。
そして同じくヴェルーヴェン班のルイが、これまた活躍の場が少ない。
そもそもルイも登場場面がとても少ないのですよ。
追い詰められていく、八方塞がりなカミーユを表現するにはこのほうが効果的なのでしょうねぇ・・・

犯人はこの人だろうなと途中で気が付くことが多々あるのですが、
今回は結構読み進めて、後半うーん残り1/3くらいになってやっと気が付きました。
巻頭の登場人物、ここにしっかり目を通しておくと、犯人がもう少し早くわかったかも。
これまでの事件で重要な役どころではあったけれど、あまり登場していなかった人。
あー今更ここに名前載せるって、そういうことかと。





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最終更新日  2017.03.21 21:53:27
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