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2017.08.25
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カテゴリ:読書

サロメ [ 原田 マハ ]


≪内容紹介より≫
「不謹慎」「不健全」「奇怪」「退廃的」…世紀末、すべては賛辞の裏返し。その悪徳とスキャンダルで時代の寵児となった作家オスカー・ワイルドと、イギリス画壇に彗星のごとく現れた夭折の天才画家、ビアズリーの愛憎を描く。



一言でいうと、非常に面白かったです!
プロローグは現代のロンドン。
サロメの作者であるオスカー・ワイルドについての研究者が
サロメの挿絵画家オーブリー・ビアズリーの研究者に「未発表のサロメ」を見せる。
それはヨカナーンの首ではなく・・・

時代は1898年、ワイルドやビアズリーが生きた時代へと遡ります。
「不謹慎」「不健全」「奇怪」「退廃的」と内容紹介にはありますが、
「退廃的」が一番ぴったりすると思います。
物語の主人公はビアズリーの姉メイベル。
ワイルドとオーブリーの愛憎よりも、メイベルの心の動きの方が丁寧に描かれています。
独学で有りながら人にはない天才的な才能を持つオーブリーと
病弱な弟を思う姉が、ワイルドと出会ったこと、
二人が「サロメ」に魅せられ、どんどん人間性が変わっていく狂気が描かれています。
特にメイベルはサロメの象徴として描かれていると感じます。
彼女の中では弟をワイルドの毒牙から守り、そして己の夢もかなえる為という
大義名分があったものの、サロメに魅せられた彼女の愚かさ、浅はかさ、エゴ故。
「馬鹿な女」と思いつつも私も女。
そこは何となく理解できなくもないのです・・・
男性が読むと感想がかなり違ってくるのかな?

現代のくだりは必要なのか?とずっと疑問でしたが、最終章で一応納得しました。

表紙の「お前にくちづけしたよ、ヨカナーン」をちょいちょい見返しながら読みました。
なんか気になって見てしまうのですよ。
表紙といえば、これは「イエロー・ブック」を意識しているのですね。
詳しい方なら、きっと直ぐにそう分かるのでしょう。
私はもしかして?とちょっとググってみてわかりました。





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最終更新日  2017.08.25 23:22:05
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