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2021.10.17
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カテゴリ:読書
今更なのですが、読みました。
なんと30年も前の作品なのですね。
少し前にBSで古いドラマの枠で放送していて途中まで見ました。
凄く面白かったのですが、予定があり半分くらいしか見れなくて、
どこかで聞いたタイトルだよなと思い調べたら、宮部さんの作品とな。
そりゃ面白いわけですわ。
それならば録画するよりも本で読みましょ、と思いまして。

エスパーが題材で、やはり30年も前の作品となると
今となってはやや古いと感じるところもあります。
ほら、いろいろなドラマや小説で、今ならそういうのは普通にみんな知ってるよねって感じ。
それでも面白くて、読むのを途中で止められない。
登場人物の背負っているもの、心の闇を丁寧に描き、
多分そうだろうと思ったよ、というところがあるかと思えば
えっ、そっちにもそんな展開をしちゃうの?

読み終えて、つくづく思いました。
普通の人が持ちえない力(龍)を持っていなくて良かったと。
いや、この本ではそうはいっていない。
「誰でも一頭の龍を飼っていて、凄い力を持っているけど眠っているだけ」と。
ならば言いかえましょう。
私の龍は眠っていて良かった、ずっと眠っていてください。
凄い力を持って、自分の思うように過ごせるならば持ってみたいけれど
力を持ったが故に、知らなくてよいこと、知りたくないこと
ありとあらゆる情報に苛まれるあらば、絶対にいらない。
凡人として過ごしている今でさえ、さまざまなプレッシャーや嫌なことに
押しつぶされそう(そんなにやわじゃないでしょって?)なっているのだから。





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最終更新日  2021.10.17 13:30:27
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