|
カテゴリ:宝塚・観劇・鑑賞etc.
観てきました。 再開後もまた止まってしまわないか心配していましたが、 無事に千秋楽を終えられましたね。 毎度言うようですが、バッドエンドは好きではありません。 以前、原作を以前読んだ時もあまりピンと来ませんでした。 どこが良いのかわからない・・・と。 メインキャストに共感できる人が少なすぎるのです。 でも、今回のバージョンはこれまでと印象がかなり変わりました。 人間味が出ているというのか、ジェイにもデイジーにも共感できるところがあり ああ、そいう行動にでてしまうのもちょっとわかるよなあと思いました。 デイジーがジェイの墓に白薔薇を放るシーンも 前回のバージョンでは、なんかもうジェイのこと嫌いなんですか? と感じたものですが、今回は自分の人生に決別しているような、 薔薇と共に自分の人生も捨てた、というようにも見えて。 回を重ねて観たいと思いました。 キャストの皆さんは、公演回数が激減した分、 通常の千秋楽に比べ習熟度が低いはずなのですが そんなことは全く感じさせず、物凄い熱量でした。 ギャツビー:月城かなと もともと低音に安定感がありますが、どんどん声量と深みが増し、 凄い迫力だ と思いました。 これがトップさんというものか。 演出家の小池先生が絶賛された演技力が遺憾なく発揮されていました。 彼女は台詞や歌だけではないのですよね。 表情で表現するのがとても良い。 台詞がなくても伝わる心情。 小池先生に鍛えられて、益々演技力がアップされました? 事故後にデイジーを説得するシーンがたまらない。 そしてそして、歌声がたまらない デイジー:海乃美月 硬質な印象だったうみちゃん、トップ娘役になって柔らかさが増しています。 デイジーも嫌な、馬鹿な女だけではなく、女として共感できるところもありました。 夫ある身で他の男性を愛するのは、アンナ・カレーニナも同じ。 でも、アンナは自分勝手すぎて、本当におバカすぎて全く好きになれませんでした。 デイジーはちゃんと現実もみて、それでもジェイについていきたい。 でもやっぱりついていけない。 その逡巡がただのおバカさんではありませんでした。 だから共感できたのだと思います。 歌もとても上達されて、高温も良く出ていました。 れいこちゃんと声質はあまり合わないと思っていたのが段々良い感じになってきた。 トム:鳳月杏 いかにも~という感じのアメリカ貴族。 嫌いなタイプですねーーーー女をバカにしている。 自分は愛人作りまくりなのに、自分の妻に手を出したと怒りだす。 あなたも人妻に手を出しまくってますよ なのに、何故か憎み切れないのは、隠し切れない鳳月さんの人の良さのためか。 貴族特有の品の良さとでもいうのでしょうか。 デイジーのことも、好きでもなさそうなのに手ばそうとしないのは 自分の対面のためなのか、綺麗な物をそばに置きたいのか。 マートルが亡くなったのも結局はあなたのせいですよねえ。 ニック:風間柚乃 唯一、この芝居の中でオアシスとも言える人。 「濃い」おだちんが抑えた普通の人のお芝居。 ニックが話すとなんだか安心する。 ありちゃん異動後、3番手ポジだけれど違和感ない・・・ ジョーダン:彩みちる シティーハンターの冴子が、私にはイマイチだったことと 舞浜公演の可愛らしいアンドロイドがとても良かったこともあり、 この役が合うのかなあ、と思っていました・・・ びっくりするほど、合っていました。 こんな大人の女性を演じられたのか と驚きました。 そうですよね、もう上級生だもの。 みちるちゃんも月組に来て、歌が上達したと思います。 やっぱり組替えって、生徒さんにとって色々刺激になるのですね。 マートル:天紫珠李 色気があって、デイジーとは正反対。 トムが手を出したのもわかる気がする。 幾ら選び間違えたと言っても、あまりに合わない夫を選んだのが彼女の不幸ですね。 じゅりちゃんも、作品を重ねる度に成長著しい。 華もあって、今回の役はピッタリでした。 その他、特筆したいのは お久しぶりの英真さん。 ずっと体調を崩されていたようで、一回り小さくなられていましたが 演技力はお変わりなく。 墓場のシーンは英真さんの登場で空気が変わりました。 そして、やっぱり結愛かれんちゃん。 可愛い~ めっちゃ可愛い 今回は台詞も多く、見せ場もあって嬉しい限り。 フィナーレも前回までは銀橋にぎり乗ってなかったように思ったけれど 今回は銀橋に乗ってました~ 大劇場ではかなり公演数が減ってしまいましたが、 退団者の皆さんは清々しいお顔でご挨拶をされていました。 こういう状況下での退団を決意されたのだから、 皆さん最悪の場合も覚悟されていたのでしょう。 千秋楽を迎え、大劇場最後の階段を降りられたこと、本当に良かった。 東京公演も楽しみにしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.08.22 23:52:45
コメント(0) | コメントを書く
[宝塚・観劇・鑑賞etc.] カテゴリの最新記事
|