サグラダ・ファミリア[聖家族]【電子書籍】[ 中山可穂 ]
<内容紹介より>
将来を嘱望されながら、ある事件をきっかけに落ちぶれてしまったピアニスト響子。酒に溺れながら孤独に生きる彼女のもとに、かつて恋人だった透子が戻ってきた。ある日突然、赤ん坊を抱いて。しかし、女同士のカップルと赤ん坊の不思議な関係は、突然の透子の死によって壊れてしまう。希望を失いかけた響子の前に一人の青年が現れたーー。切ない愛と新しい家族のかたちを描く、恋愛小説の傑作。
夏休みに入ることもあり、ゆっくり本が読めると思い数冊借りてきました。
その割にネトフリ一気見しているけれど・・・
以前は何を読もうかあちこちのサイトで調べたけれど
なんかそれもちょっと面倒に感じてしまって、
手近な図書館サイトで読んだことのある著者名を検索。
ちょっと気になるタイトルの作品紹介を読んで、直ぐに借りられる本を選びました。
この著者の作品は2作目かな。
性的マイノリティ、LGBTQ
過去にTは比較的身近に何人かいたけれど、
LGBついてはカミングアウトしている知人はいないので、身近にいるのかわからない。
こんなに狭い世界に、複数いるものなのか。
それともマイノリティ同志、仲間を呼ぶものなのか。
なんて思ったりしながら読みました。
一人の女性の死を通して、女性と深く関わった人たちの再生物語。
女性の元恋人である主人公をピアニストとして心の機微を繊細に描かれています。
メイン、脇を締める登場人物は一癖あるけれど共通して優しく、
人間って捨てたもんじゃないなと思える作品でした。