センセイの鞄 (新潮文庫 新潮文庫) [ 川上 弘美 ]
<内容紹介より>
駅前の居酒屋で高校の恩師と十数年ぶりに再会したツキコさんは、以来、憎まれ口をたたき合いながらセンセイと肴をつつき、酒をたしなみ、キノコ狩や花見、あるいは島へと出かけた。歳の差を超え、せつない心をたがいにかかえつつ流れてゆく、センセイと私の、ゆったりとした日々。谷崎潤一郎賞を受賞した名作。
丁寧な言葉遣いの元国語教師の揺らがない姿勢のせいか、
一種独特な不思議な空気感を感じる作品でした。
最後までこのままの距離感で進むのか?
と思ったり、いやそんなことはないだろうと思うも、それもありかなとか。
解説がちょっと興味深かった。
これは恋愛小説である、いや、恋愛小説の体をなしていない。
両解釈がされたそうな。
私は一応前者として読みましたけど。
そしてまた面白かったのが、この作品の読者は中高年男性で涙している。
何故に?
30歳以上も年の離れた若い娘と恋愛しているから。
なるほどね~、中高年男性のロマンかな。
そうそう、知らなかったけれど20年以上も前にWOWOWでドラマ化もされていたのだとか。
キャストは小泉今日子、柄本明。
うーん、小説を読んだ私のイメージでは柄本さんより山本学さんのイメージなのだけど・・・
その他のキャストもかなりイメージが違うな。
まあ映像化されるとそんなものですよね。
こちらはコミックス版
映像作品は印象が違っていたという方も、これは良かったとのレビューがありました。
ちょっと気になっています。
センセイの鞄 1【電子書籍】[ 川上弘美 ]