Beauty4よ、永遠に
わたしの楽しみにしている集まりにBeauty4と言うのがある。元は子どもを通しての知人だったが、今や完全に自分たちの集り。不定期的に(年に数度)食事を共にし、近況を語り合う。カレンダーの「B4」の印を見て、口の悪い亭主どもから、「ビューティ4」じゃなくて「ばばあ4」だとか「ブス4」だとか言われているが、あくまでも「ビューティフルな4人」である。奥菜恵の20年後のようにゴージャスな美人で、家族思いの華ちゃんは、新しいお料理が運ばれる度にきちんと4等分してくれる。不公平なのが許せない。会計時は電卓がさっと出る。今は高齢の家族のために専業主婦だが、OL時代の経理の腕が垣間見られるところ。そして、華ちゃん以上に専業主婦の鑑だった静香さんは数年前から事務職に。見た目、穏やかなでおっとりした奥様風。なのに忙しいさなか、より良い仕事をめざし、パソコンや簿記の検定、この前は介護の資格まで取得したのには脱帽。「時間がなくて」「年だから」「ずっと家に居たから」「私には無理」「子どもが居るから」「お父さんがうるさいから」言い訳は星の数くらいあるのにね。年末と先月このふたりが相次いで、手術、入院した事は私にとっても重大な事で、今日は入院、今日は…と気になって仕方なかった。だから、退院した時は嬉しくて、嬉しくて、笑って泣いた。新聞を読んでいても、赤の他人のことで泣けちゃう涙腺の弱い私なのでバカみたいにうろうろしてたんだけどね。「何でもしてあげたい」と思い、何も手につかず、昂ぶる私を落ち着かせたり、諭してくださったまさ吉!さんには感謝しています。(お名前勝手に出してご容赦ください)そして、結婚前から休むことなく、仕事に誇りを持って生きているスカーレット。一見クール、胸の中はマグマがたぎっているスカーレットのような情熱的な彼女は、職業柄か子どもを褒めるように、はっきりと大げさに言葉にして私をいい気持にしてくれたり、お説教したりと私にとって大事な人。健康診断で引っかかった私に「いつ行くの。付き添うから」と言ってくれた。私が気の向くまま、一人でどこへでも行けることを知っているのに。自分が検査を受ける時に心細かったからと。自分のときは一人で内緒に行ったくせに。Beauty4よ。永遠に。今はそれぞれ大変だけど、長生きして一緒に温泉行ったり、巣鴨の商店街に行って、おそろいの赤いパンツ買おうね!(「私はそんなの買わない」と検定夫人の声がする)きんさんぎんさんみたいな可愛いおばあちゃんになろう。それとも意地悪ばあさんになったりしてね。スカーレット、検査は一人で行けるから、おばあちゃんになってもあたしと一緒に保坂さんの舞台観ながらスタンディング付き合ってね。