ALWAYS 三丁目の夕日でフーテンの寅さんを思い出した
design++dalu++♥vvv♥予告編で観てから迷っていた映画。どうしようかな。お涙ちょうだいの映画はイヤなんだけどな。洗濯物干しながらまだ迷っている。行くなら今日。レディースデーだから。せっかく見るなら、感動を分かち合いたいな。迷った挙げ句、ダメもとでPTAでご一緒のお姉様方を誘う。なぜって?昭和30年代がわかる世代がいいでしょう。「急ですみません。今日映画にお誘いしたいんですけど」わーい。いっしょに行ってくれるって。13時40分開始の観てきま~す隣の席のお姉様方のハンカチがマブタと膝の上を行ったり、来たり......テレビの来た日、冷蔵庫の来た日、30年代生まれの私にしても実感がないけれどそれでも十分楽しめましたよ。どちらかといえばサラッとした役柄が多い出演者達がやけに熱いです。昭和だからなのかな。ほんとにその町の住人のように生き生きとしていて気持ちよい映画です。特に薬師丸ひろ子がとても魅力的な「日本のおかあさん」を演じていてそれだけでもこの映画を観て良かった。野ブタ。で前髪で顔を隠してオドオドしている堀北真希ちゃんはおでこをゼーンブ、出しちゃって健気な集団就職の子で可愛かった!最初はね、こんな泥臭い役をホンワカした吉岡君がやるんだ~と驚きました。「フーテンの寅」で共演していた渥美清さんが、「ミツオ、まさかおまえがこんな役をやるなんて」ときっとニコニコと吉岡君の頭をたたきながら喜ぶんじゃないかと想像すると楽しい。寅さんが亡くなってから、お正月の映画を観る楽しみを失った年配の方がたくさんいるんじゃないかしらとずっと気になっていました。そしたらね、映画が始まってすぐ、後ろの方で声がしました。「あら、ミツオだね。」蝉しぐれの時よりも年配の人多いけど嬉しそう。楽しさって共有することで数倍になるでしょう。過去を振り返って「昔は良かった」「今はもう」と嘆く映画じゃないと私は思いました。何もない時代をちゃんと乗り越えてこられたのは時を経ても褪せることのない誇らしい事実です。だから、そういう気持ちを思い出してもらえたら。再現された昭和の街を見たら魔法みたいでしょ。ご無沙汰している親戚の顔が浮かんじゃった。お年玉もらってたおばちゃんに観せてあげたいな。♥vvv♥