空中キャバレー2017、また2年後に会えますように!
休憩時間にマルシェに出たら地元の友達が耳打ちしてくれた。「人生に疲れたお席」は放棄して、教わった場所へと向かう。今度はこちらですよ、と一列に並んでキャストが演奏しているところへみんな集まって、朝礼の時の生徒のように並んだ。最後の人まで揃ったら、もっと前に詰めるように促される。暗がりの中、長いバーを肩にしたマットさん。会場中が、祈るような気持ちで細いロープを渡る彼を見つめています。cobaさんのアコーディオンの音だけが響きます。その表情を見ていたら、kobaさんの音がロープを太く強くしているような気持ちになりました。そして!パッと客電が一斉に灯り、浮かび上がった光景。前に詰めたのは、そういうことだったんだ。今立っているここは舞台の上だった。マットさんの後ろ、広がるのは芸術館の大ホールの真っ赤な座席シート。たくさんの俳優さんが作品を作った場所。そして勘三郎さんが立った板の上。夢のように美しい眩いこのシーン。これは、あの方が最後に見たのと同じだと気づいて涙腺崩壊。自転車もジャグリングも、秋本さんの歌もみんなみんなステキだった、というか、素敵じゃないものはそこにはなかった!屋上で出会った小さな女の子と偶然並んで観たグリグリ劇場も。大好きがいっぱい、いっぱい詰まった今年のキャバレーが終わり、キャストに送り出されて会場を後にしても、なお、お名残り惜しくて立ち去りがたく、その場に残っていたらキャストの皆さんが集まって、ご挨拶してくださって、皆感動。そうそう、熊谷大輔さんとcobaさんと片岡正二郎さんが揃ったのを見て先月の「大悪名」で活躍した三人が今月はキャバレーで集結したんだと気づき、沢田ジュリーの舞台とは違う感動をくれた皆様に、プロってすごい!と改めてリスペクトの気持ちを抱いた観劇貧乏のワタクシでございます。幕が閉まった後、串田団長のありがとうの声がいつまでも聞こえてこちらこそ、ありがとう!を100万回繰り返したいよなエピローグ。2年後、またお会いできますように!