週末、なんばスカイオで歌舞伎「藤娘」に出会えます
右團次さんがテープカット10月17日にオープンした「なんばスカイオ」で歌舞伎衣装や小道具の展示もあって(触ったり、乗ったりできるものも多数)東京だったら、駆け付けるのに大阪の方がほんとうらやましい。「KABUKI WORLD IN SKYO」入場無料のこのイベント、さらには、中村扇乃丞さんの「藤娘」が見られます。19日、20日に行われ、立ち見もでるほどの盛況でした。今週末、27日、28日も「藤娘」の実演が見られます。歌舞伎役者さんの「歌舞伎の見方」は、27日が國矢さん、28日が鴈洋さん。國矢さんは立役の中でもワイルドで男前、一方鴈洋さんは、可愛らしい女方さん、両日通いたくなっちゃいますね。扇乃丞さんは上方歌舞伎の第一人者、坂田藤十郎さんのお弟子さん。師匠に憧れて入門以来尊敬する師匠の下、ひたすら歌舞伎に取り組んでこられました。藤十郎さんをはじめとして有名な歌舞伎役者さんはたくさんいますが、主役だけでなく、その舞台に出てくるだけで、スッとお芝居の時代を感じられるような優れた役者さんの存在はとても大事です。映画やドラマで言ったら、笹野高史さんのような存在でしょうか。善人も悪人も刑事さんも犯人もなんでもこなす。(最近は、スカッとばあちゃんで女方も経験済み(^-^;)舞台で主役を務めることはありませんが、脇を固める役者さんなくしては歌舞伎はなりたたない。そんな扇乃丞さんが歌舞伎でも有名な「藤娘」を踊る。かつらをつけたり、着付けをしたり、女方ができるまでの工程も見られ、子煩悩のステキなパパが、可愛らしい女方となり、踊り始めたら、恋を知り染めし少女のように見える。そんな素敵な体験はめったに出来ません。上方の役者さんに詳しくない私は、ワークショップで扇乃丞さんの存在を知り、その素晴らしさにふれ、一目惚れ。そして、歌舞伎座さよなら公演で藤十郎さんが演じた「藤娘」のあまりの可愛らしさに、感動した身としては、ぜひとも拝見したい「藤娘」です。なんばスカイオで、歌舞伎の魔法にかかってみてください。以上、大阪までの遠征が叶わず、切ないあまりお近くの皆様へ、僭越ながら、PRしてみました。画像掲載の許可もいただいております。