日枝神社のお猿さんを見て長年の謎が解けました!
「山王の、桜に三猿、三下がり、合の手と手と、手手と手と手と」 2018-11-29 日枝神社銀杏に惹かれ、永田町を散策していると古めかしい雰囲気に誘われるようにして辿ればそこは日枝神社でした。名前だけは知っていました。富岡八幡宮のお祭り(水かけ祭)に遭遇して「わっしょい」という掛け声の残る江戸っ子には、ウレシイお祭りだと興味を持って調べていた時神田明神(正式名称は神田神社)日枝神社の山王祭、深川祭(富岡八幡宮)が日本三大祭と知りました。神田明神では菊之助さんの結婚式に遭遇しましたから菊之助さんと瓔子さん、おめでとうございます。2013年2月26日 神田明神日枝神社で三大祭の神社、コンプリートです。あっぱれ日枝神社のおサルさんを観た瞬間、(日枝神社は徳川家の産土神。 ここは狛犬がいません。 神様のお使いのおサルさんがいます)「山王の桜…サル…テテトテトテト」が浮かびました。音訳ボランティアの発声練習で「外郎売」や早口言葉を順番に読むのですがその中に「ウリ売り」と「テテトテトテト」がありました。「瓜売りが、瓜売りに来て、瓜売れ残り、売り売り帰る、瓜売りの声」こちらは、意味がわかるので気にも留めず問題は山王のサルのほう。調子はいいけれど、言葉の意味がわかりません。その後、一青窈さんのアルバムを聴いていた時「お江戸ポルカ」の歌詞の「手々と、てとてとしゃん」にドキッ!ただ、それだけでは出典はわかりませんでした。日枝神社のこと調べたら、山王、狂歌と判明!「瓜売りが、瓜売りに来て、瓜売れ残り、売り売り帰る、瓜売りの声」ともども、「山王の、桜に三猿、三下がり、合の手と手と、手手と手と手と」はなんと狂歌の七度返しなんだそうです。二代目小さん師匠の「ぢぐち」という落語にありました。地口は歌舞伎座にも飾られる地口行灯でおなじみ。三匹のサルがぶらさがっていると思っていた「三下がり」は三味線の三下がりのことでもあるのですね。これは、歌舞伎に興味を持ちだしてから、わかるようになりました。おめでたい猿回しを題材にした長唄の「外記猿」には「猿は山王、まさる目出度き」とあるそうです。勘三郎さんを想って銀杏の中を歩いていたら、歌舞伎がらみで謎が解け(猿若勘三郎にもつながるかしら)ウッキウッキで山王神社を後にしました。