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20世紀初頭、 アメリカの移民の約9割がやって来たといわれる 激動の時代のニューヨークを舞台に、 ユダヤ人、黒人、白人の3つの家族が、 差別や偏見に満ちた世界を変えていこうとする 群像劇。 『ムーラン・ルージュ』のゴージャスな舞台を 観た余韻で 頭の中がハートでいっぱいだったので 重たいテーマはちょっと、と気が進まなかったのは 正直な気持ち。 石丸幹二さんが 25年前にブロードウェイで観た時に 日本でも上演出来たらと 惚れ込んだ作品であることを知って 少し心が動き、 石丸さんに憧れて 芸大で学ぶ道を選んだ井上さんは この共演がさぞかし ウレシイだろうな、 こんな豪華共演はそうそうないし、な。 井上芳雄さんが 黒人のピアニスト役と聞いた時は いちばんかけ離れている役をなぜ? と思った。 演出家の藤田俊太郎さん。 お名前は聞いたことあるけれど タブン観たことはないかな。 その方が、 顔を黒く塗って ハイ黒人役です という安易なとらえ方でなく、 それぞれの人種のことしっかりとらえた上で 音楽や衣装などの表現で 違いを見せてくれることに かなり強く惹かれ、 島国である日本に住む私達には 人種差別は良くないことと知りつつも、 どこかヒトゴト だからこそ、 ちゃんと観ないと 考えないと いけない気がして 観に行くこと決めた! 『ラグタイム』 ラグはズレる、 音楽的なことはわからなくても この音楽が流行っていたころの話ですし 登場人物の立場や気持ちのズレもラグ でも、ラグタイムなんて音楽知らない、と思うでしょ。 私にとっては ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード主演の 映画「スティング」の主題歌として忘れがたいし (ビール、その他 CMでもよく使われます) 『のだめ』にも出てきた「ラプソディ・イン・ブルー」や これもまた大好きなミュージカルの 『クレイジー・フォー・ユー』の「アイ・ガット・リズム」 知らず知らずのうちに聴いているはず ラグタイムのリズムは シンコペーションで前乗りになるから ウキウキと明るい曲調に感じる 今まで音楽に慰められる、 という経験はなかったけれど 観るのがつらい私に沁みわたるように 弱い立場の人たちの 切ない気持ちも やり切れない気持ちも 音楽がそっと包んでくれていたんだ、 寄りそってくれてたんだ、と 今さらながら 音楽という存在の大きさ ありがたさを痛感 『ラグタイム』 「今まで観たことのない井上芳雄」が 観られるのと 奥さんのサラを演じた遥海さんの 素晴らしい歌唱に出会えたこと 「サラ、スゴイ!」と打たれた後に 出番がないと寂しかったけれど その後を引き継ぐように塚本直さんが パワフルな歌声を聴かせてくれた 「こんな人いたんだ!」と 驚いてプロフィールを見れば 遥海さんがミミ、 塚本さんはジョアンヌとして 今年の春の『RENT』に出てたと知る。 それは、うまいはずだ!! 「Seasons of love」 の
ソロで あのハイトーンを聴かせてくれるのが ジョアンヌ 人種差別の問題なんか 日本では関係ないわ、じゃなく 私達の周りにも 理不尽な差別はあるわけだから そういう視点を持つこと とか口幅ったいことを言うよりも 『ラグタイム』 の歌に 音楽に ダンスに 委ねていたら 自然とわかってくる気がします。 ラグタイムのリズムが 20世紀はじめの家族たちと 客席の私達をつなげてくれる カーテンコールのご挨拶 安蘭さん、貸切公演だったので 腕を交差させて eプラスのマークをしてくれ、 お茶目なところを披露してくださった 役柄とのギャップがカワイイ あちこちで、すすり泣きが聞こえていたけれど そんな観客にハンカチを貸してくれた感じ 舞台では涙を見せていた芳雄さんは 「逆です。そっちはウルトラマン。」と 冷静に訂正。 石丸さん、貴公子で (ワタシ的には苦労知らずのイメージがありましたが) 様々な障害を乗り越えて、上演の夢が叶ったこと うれしいと語る姿は、今まで以上に魅力を感じました。 観られたことに感謝!
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