4079031 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

サイド自由欄

今日、もらった感動へのお礼を綴りたい。
そう思って書いていると嬉しさがよみがえって
笑っているうちに楽しくなる。
読み返した時、また嬉しくなる。
だから、明日が楽しみ!

バックナンバー

カテゴリ

June 23, 2024
XML
カテゴリ:歌舞伎に親しむ
​​​​​2024年9月上演の
木ノ下歌舞伎 『三人吉三廓初買』 

2014年京都→→知らなかったなー

2015年 東京→→(*´艸`*)観ました

と、上演されてきた5時間の演目

3度目は2020年

ですがコロナ禍ゆえに上演中止→→興行の損失になるのか勝手に心配

と上演記録についてのお話

「補綴(ほてつ)としては4回目」

ここで

え! 補綴って
元の歌舞伎の台本から抜粋して
上演作品に剪定する
言わば ベースとなる素材でしょうから
一回作ったら よいのでは?

いちいち作り直すの?
せめて中止になった3回目のものは使いまわせないのですか?
pinkで書いたのは私の心の声😊

『三人吉三廓初買』のお話をうかがっているのは
歌舞伎の講座です。

スペシャルゲストが歌舞伎の脚本・演出をなさる
今井豊茂さん。



​​​​​
713場もある長い作品、と木ノ下先生のお話が続き、
さぁ、いよいよってところで

音響トラブルがあって木ノ下さんが呼ばれたのですが

「先生抜けちゃったら、だいじょうぶかしら」

の会場の空気を打ち消すように


すかさず今井さんが
「こちらで(話を)つなぎます」 ウーン 頼もしい。

これまでに
たくさんの歌舞伎を補綴された経験がおありで
松竹の社員でもある今井豊茂さん。

ベテラン、重鎮という雰囲気を醸し出しつつ、

鋭い切り口とユーモアと
現場ならではのエピソードを

ほどよく交えて トーク巧者でいらっしゃいます。


2016/12/16 「あらしのよるに」脚本家のお話をお聴きしました(今井さんのトークをはじめてお聞きした時の事) 

木ノ下裕一、田中綾乃のお二人だけでも魅力的なのに
なんて豪勢なんでしょ。

尊敬と親しみがほど良い匙加減の進行は心地良く
ずーっとお話をお聞きしたい気持ちになります。

『三人吉三廓初買』という演目、

特に現在も繰り返し上演される人気の秘密は

主役三人が同じボリュームで 
それぞれ見せ場があること

​ナルホド​
「完璧ともいえる黙阿弥の台本をどう補綴する?」と
今井さんの問いに

(これは技術を問うてるのだろうと思いますが)

黙阿弥を現代の日本に呼んで、
東京見物してもらって
「どこをカットしますか?」って聞いてみる体で 
カットする

木ノ下さんは ああ、木ノ下さんだなっていうお答え

今までの経験から
古典は(リスペクトが故に)バッサリ切ったほうがいい
バッサリ切った後、映像を見ながら 戻している 

と今井さんがおっしゃっていました。

『桜姫東文章』からも
印象深いエピソードがたくさん。

貴重なお話はメモしてあるので
読み返してニンマリ(⌒∇⌒)

少しだけおすそ分け。
書く側は言葉の意味を優先的にとらえるけれど
演出していると変わることがある。

「お客様はこんなムズカシイセリフを言ってもわからない」と
平易な言葉に変えようと主張すると、

「わからない言葉を言うから高僧に見える」と
郡司 正勝先生がおっしゃった ​→→ナルホド​
切り継ぎ屋さん 取捨選択するのが補綴などとお話は続きます。

さて、ここで開始から30分経過しました。

30分、「補綴」の解説に費やす。

この仕事に懸ける男の矜持を見た気がします。

会場の赤木神社 併設のカフェでランチ💗


補綴には二つの型があると木ノ下先生
短いタイプ 
バサッと切って 緩急をつける猿翁さんタイプ
長いタイプ
まんべんなく全体から間引く 郡司先生の桜姫等
南北全集を見ながら
郡司先生が補綴された映像をみて
カウントしたら

約40%カットしながらも
南北らしさはしっかり残っていた!と
さりげなく語る木ノ下先生
この根気のいる地道な作業を
なんでもないようにおっしゃるのが
ヒューヒュー 称賛しかありません!


「補綴」。(木ノ下歌舞伎のサイトより)
「ほてつ」または「ほてい」と読みます。
〈補って綴る〉という読んで字の如く、
テキストをカットしたり、書き換えたりすること。
主にお芝居の世界では台本の作成作業
(それも既存戯曲の再編集作業)を意味します。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  October 3, 2024 06:05:40 PM
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X