mamikiki　sweets　cafe

朝、仕事へ行く電車の中、ドアにもたれて立っていた。

「お母さんなんて大っ嫌い!お母さんなんて大嫌い！」
私のすぐ後ろの方から女の人が大きな声で叫び始めた。
(どうしたのかな？)と思ったけど、振り向くことが出来ない。
「うぇーんうえーんうぇーん」大きな声で泣きさけんでいる。
声の感じは子供ではなくて大人。
誰も彼女に声をかける人はいない。
しーんとした電車の中、彼女の声が響きわたる。

しばらく泣き続けて、しゃがんでまた泣き叫ぶ。

「誰も助けてくれない・・・」
「うぇーん」
「私なんか死んだ方がいいんだ・・・」
「お母さんなんか大嫌い」と泣き続ける彼女。

大丈夫かな？という気持ちもあったけど、ちょっと怖くなってしまい電車を降りてしまった。

大人になってもお母さん大嫌いと大勢の人の中で泣き叫ぶ彼女は、
誰かに本当は優しくして欲しいんだろうな、愛されたいんだろうな。

お母さんが、あなたの気持ちわかってくれる日がくるといいね。頑張れ！

１日、その人の泣き叫ぶ声が忘れられなかった。。。