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カテゴリ:AS FOR ME
第1章 「お約束」 ナンシーは留守電の再生ボタンを押した。その声を聞いたナンシーは失禁寸前の状態に陥った。「金曜に行きます。出迎えヨロシク」その声はたしかにあの女のものだった。3年と6ヶ月前に初めて会って以来、つい半年前までナンシーを奴隷の如くイジメ抜き、さらに最近「車」という文明の利器を操ることを覚えたあの女が再び目の前に立とうとしているのだ。それも2日後に。 ナンシーは慌てて部屋を片付け始めた。そして、金曜ではなく土曜にするという勝手な報告が入ってきたため、ナンシーは友人との土曜の約束をキャンセルした。 そして土曜日。やはりあの女は来なかった。1年半前、カラオケの待ち合わせに来なかった時のように…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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