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家庭学習コンサルタント 坂本七郎のブログ

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坂本七郎 プロフィール


家庭学習コンサルタント
ドリームエデュケーション代表
オンライン家庭教師「まなぶてらす」主宰

1977年生まれ。群馬県太田市出身。

塾講師や家庭教師など5000人以上の学習指導の経験から「家庭学習」こそが学力アップのカギであることを確信。
全国の小・中学生とその保護者に、中学受験・高校受験に向けた家庭学習のアドバイス、親子の関わり方について教えている。

また、受験や習い事など各分野のプロから自由に学べるオンライン専門の家庭教師「まなぶてらす」を運営。24時間365日、世界中どこからでも質の高い教育が受けられる環境を整えている。

主な著書に、ナツメ社から『マンガでわかる!中学生からの最強の勉強法』、大和出版から『小学生のための「家庭学習」の教科書』『小学漢字1026が5時間で覚えられる問題集』、『出る順「中学受験」漢字1580が7時間で覚えられる問題集』、『漢字が好きになるドリル』シリーズ(いずれも大和出版)などがある。

ドリームエデュケーションHP

オンライン家庭教師まなぶてらす

坂本七郎への問合せはこちら

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2014/07/09
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カテゴリ:夏休みの勉強法



坂本です。


誠に勝手ながら、今週は「交通安全週間」もとい、

「夏休みの計画立案週間」といたします。



夏休みまであと10日。

そろそろ夏休みの“具体的な計画”を立てる時期です。



先月お伝えした「夏休みの準備」は

もうできていますよね・・・?



■夏休み「2つの準備」

http://plaza.rakuten.co.jp/kikuji/diary/201406270000/



そう、「1日のざっくりスケジュールのつくり方」と、

「苦手分野の抽出、優先順位つけ」までお話ししました。



今日は、このつづきの話。

具体的な学習計画の立て方を解説いたします。





■夏休みは、目標を3分割する
──────────────────────────


・じぶんの苦手分野を書き出し、

・優先順位を決め、

・どの問題集・教材を使って苦手をつぶしていくか


ここまで決まったら、次は

【夏休みに達成したい目標】を、具体化していきます。



ポイントは、「数字」や「具体名」を使うことです。




たとえば、

「8月31日までに、A問題集、B問題集、C問題集の
 9割の問題ができるようにする」

とか

「7月31日までに学校の宿題を終わらせる」


というように。


勉強だけでなく、習い事や部活動、

生活面での目標を書いても良いです。




夏休みの目標が書けたら、それを3つの期間に分割していきましょう。


3つの期間とは、次の3つです。

期間1.7月31日まで

期間2.8月15日まで

期間3.8月31日まで



目標「8月31日までに、A問題集、B問題集、C問題集の
   9割の問題ができるようにする」


この目標を使うのなら、

「期間1までにA問題集を、期間2までにB問題集を、
 期間3までにC問題集の9割の問題ができるようにする」

というように3つの期間に目標を分けるのです。


(先ほどの「宿題を終わらせる」という目標はすでに、
 期間1までに終えるものとしていますので、そのままでよいです)



なぜ、3つの期間に分けるかというと、

1つよりも3つの期間に分けた方が、計画が立てやすくなるし、

もし計画倒れをしても修正が容易だから。



40日という長い期間の計画を立てるときは、

いくつかの期間に分けて、それぞれの目標、計画を立てて、

1つずつクリアしていく方がうまくいくのです。





■「何を、どれだけやるか」を決めていく
──────────────────────────


3つの期間の目標が決まったら、

次に「期間1の具体的な計画」を決めていきます。



※期間2~3の具体的な計画については、いまはまだ立てなくても構いません。
 期間1(7月末まで)の進み具合を見ながら、期間2がはじまる2,3日前に、
 次の計画を立てていきます。



たとえば、

7月19日~31日(13日間)の間にやると決めたA問題集。

このページ数が、ぜんぶで100ページあるとしましょう。


すると、1日あたりのページ数は、

100ページ ÷ 13日間 = 7.6 となります。


つまり、1日約8ページずつすすめていけば、終わる計算になります。




しかし。

夏休みには何が起こるか分かりません。


急な用事が出たり、熱が出て勉強ができなくなる日が

あるかもしれませんよね。


そんなときのために、私なら少し多めに、

1日10ページを1日の学習量と定めます。




ただし、

ここで10ページとなりますと、もう1つ問題が出てきます。


10ページという量は、1回の勉強量としてはすこし多めです。


一気にやろうとすれば、途中でだらけたり、

飽きたり、集中力が欠けたりする可能性が出てきます。



そんなときは、学習量を2回に分けることを検討してください。



朝に集中しやすいタイプのお子さんであれば、

午前中の学習量を多めにとるとよいでしょう。


たとえば、朝8時から6ページ、残りの4ページは夕方6時から夕飯前

までの間にする、と決めてもよいかもしれません。



単純にわり算だけで1日あたりのページ数を決めても良いのですが、

ここにお子さんの学習ペースや集中できる分量、集中しやすい時間帯

などを考慮に入れると、よりお子さんにあった学習計画になります。


このあたりは、親子で話し合いながら計画を立ててみて下さい。




ここまでよろしいでしょうか?



このようにして、

・毎日、何時から勉強をはじめるのか。

・その時間帯には、何を使ってどれだけの量を勉強するか。


この2つを、決めていきましょう。




この夏休みに、どんな苦手分野を克服したいのか、

どんな問題集を使って、どれだけ勉強をしようと考えているのか。


ここが明確になっていれば、短時間で計画を立てることができます。



計画を立てるときのポイントは、

できるだけシンプルにすることです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~


・毎日できるだけ同じ時間に勉強を開始する。

・計画はごちゃごちゃにならないように、すっきりまとまるようにする。


このあたりを意識してみて下さい。



私の「計画力」の本で配布している、夏休みの計画表のひながたを

活用しても良いでしょう。(参考HP: http://keikakuryoku.com





■「想定外」を排除しよう
──────────────────────────


最後に。


これは計画づくりの発展編ではありますが、

ぜひ皆さんにはやっていただきたいことがあります。



それは、ネガティブケースの想定です。


不測の事態が起こったときの対処法。


ここをいくつか考えておくだけで、

計画の成功率は驚くほど上がります。




夏休みの学習計画について、

事前に考えておくべきことをいくつか挙げてみましょう。



・いざ机に向かおうとしたらやる気が出ない、そんなときどうするか。
 どんな勉強をすべきか。どうやって気分を変えるか。


・解説を読んでもわからない問題に出会ったら、どう対処するか


・時間内に決めた勉強が終わらなかったら、どの時間帯(曜日)で補うのか。


・初日、計画どおりにやってみたら勉強量が多すぎて終わらなかった。
 その後の計画も危うい。そんなときどうするか。


・風邪を引いて1週間寝込んでしまった。風邪で寝込んだとしても慌てずに済む
 計画とはどんな計画だろうか?


・夏休みが終わったとき、最低限 何を達成しておけば「充実した夏休みだった!」
 と言えるかを考えておく。



このようなネガティブケースを1つ1つ考え、

対処法を紙に書き出しておくのです。


これは【非常に重要】です。


夏休みの成否を決める、といっても過言でないほど、

重要な部分になります。



計画を立てて「終わった~」と満足するのではなく、

ネガティブケースを想定した上で、

夏休みの初日を迎えるようにしてください。





さあ、今週は、夏休みの具体的な計画を立てる

「夏休みの計画立案週間」です。



最高の夏休みにするために、

いま、準備を整えておきましょう。


それでは、またメールします。



坂本 七郎






追伸:

これはもう昔からの読者さんにとっては
当たり前のことかも知れませんが、新しい読者さん
のために、改めて書いておきます。

学習計画は、ゼッタイに親がつくってはいけません。

親がつくった計画で、うまくいくことはありませんから。

親御さんは、あくまでリード役。
夏休みの計画はお子さん主導でつくってくださいね。





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Last updated  2014/07/09 10:04:23 AM
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