どうも、坂本です。
夏休みまで、あと「2週間と少し」となりました。
本当に早いものです。
お子さんの夏休みの学習の準備は
ぼちぼち進んでいますでしょうか?
前回、夏休みの学習は、
「場所」「科目・分野」「気分転換」。
この3つにメリハリをもたせることが
大事だという話をしました。
「どんな話だっけ?」
という人は復習しておきましょう。
http://plaza.rakuten.co.jp/kikuji/diary/201506180000/
長い自由時間をうまく消化するには、
こうした工夫が必要なんですね。
さて、今日はこの話を踏まえた上で、
次の話をしていきたいと思います。
───────────────────────
■苦手分野をリスト化しよう。
───────────────────────
夏休みの学習計画を立てる上で
最初にやること、それは「目標設定」です。
自分の苦手分野をきちんと把握した上で、
・この夏、どの分野を克服したいのか
・苦手克服のため、何を使って、どう勉強したらいいのか
ここを決めておく必要があります。
ステップとしては、
1.苦手分野を紙に書き出す
2.優先順位をつけて3つに絞る
3.その3つをどう勉強するかを決める
となります。
くわしく見ていきましょう。
1.苦手分野を紙に書き出す
─────────────────────
まずは苦手分野を見つけて、紙に書き出します。
苦手分野の見つけ方は、2つあります。
<方法その1> 過去に受けた模試やテストを参照する
今年に入って受けたテストや模試を、この週末、見直してみてください。
注目すべきは、以下の6点。
・国語の読解問題のデキを確認(どのタイプの問題に弱いか)
・漢字や語いに関する問題でのミスは多いかどうか
・算数、数学では、基本的な計算でミスをしていないか
・算数、数学でとくに失点が多い分野はないか
・英語では、どのような種類の問題でまちがえているか
・理科の、とくに計算や実験を含む分野でのミスが多くないか
これらを模試やテストの、成績表や解答用紙、問題用紙(途中計算やメモのあと)
を見ながら親子で見つけ、紙に1つ1つ書き出していきます。
<方法その2> 手持ちの問題集の「章末問題」を使う
「まだ模試や実力テストを受けていない」という人もいると思います。
その場合は、手持ちの問題集を使って、苦手分野を見つけましょう。
問題集には、多くの場合、各章の最後にまとめの問題(章末問題)が
用意されています。
これを利用して、本人の苦手分野を見つけていきます。
ただ、すべての章末問題を解かせるのは負担も大きくなりますので、
ある程度あたりをつけて、苦手であろう分野をいくつか選んで
取り組ませれば良いです。
問題を解かせ、マル付けをすれば、現時点での本当の実力
(どの程度の理解力なのか)が分かります。
この結果をもとに、お子さんの苦手分野を見つけ、
紙に書き出していけばよいです。
上記2つの方法のいずれかで、苦手分野を見つけてください。
2.優先順位をつけて3つに絞る
────────────────────────
次に、優先順位をつけていきます。
この夏、どの苦手分野を優先して学習するかを決めるのです。
ここで注意点。
苦手を克服したい分野は3つまでに絞ってください。
できれば、1つか2つがベストです。
夏休みは長いといっても、
4つ以上の分野を克服するほどの余裕はありません。
何とか3つ、あるいは2つに絞り込んでください。
優先順位の付け方は、深く悩む必要はありません。
迷ったら、
・より基礎的な分野
・いちばん前に学んだもの
から順位をつけていけばオーケー。
勉強というのは、基礎を土台として積み上げていくものですから
迷ったら、基礎的なもの、前に学んだものから選べばいいのです。
苦手分野を紙に書き出し、優先順位を付けていく。
ここまでよろしいでしょうか。
3.その3つをどう勉強するかを決める
──────────────────────────
こうして3つの苦手分野が決まったら、
あとは「手段」を考えるだけです。
「手段」とは
何を使って、どう勉強するかを決めること。
問題集ならどの問題集を使うのか。
基礎から学べるものか、標準レベルのものがよいのか。
参考書は必要かどうか。
こうした「手段」までを
“夏休み前”に決めておく必要があります。
──これが「計画を立てる」ということです。
ここで
「ウチは塾の夏期講習に通うから大丈夫」
と思った人がいるかもしれません。
でもこれは、、、要注意です。
塾の夏期講習は全員同じテキストを使って、
同じような授業を受けて、同じ宿題が出ます。
全体を復習するという意味ではそれもよいのですが、
それでは夏休みの価値は半減してしまいます。
では、夏休みの意義とは何か?
それは、普段はなかなか時間をかけられない苦手分野を
一気に克服するチャンス──ここに夏休みの価値があるのです。
塾では、お子さんの苦手分野を3つに絞り込み、
家での学習教材や勉強方法まで世話をしてくれません。
そう、これは家庭で、各自でやらないと!
この夏、本気で学力を伸ばしたいなら、
「苦手分野の絞り込み + 問題集と勉強方法を決める」
これらは皆さん自身でおこなってください。
少し手間のかかることですが、
これをやるだけで、夏休みはグンと充実したものになります。
ではここで。
あなたに宿題を出しておきます。
────────────────────
この週末、
「苦手分野の抽出」
これをやっておいてください。
1.苦手分野を紙に書き出す
2.優先順位をつけて3つに絞る
ここまででOKです。
必ずやっておいてくださいね。
来週は、夏休みの計画の話をします。
ここで苦手分野をリスト化しておかないと、
来週の話についてこれなくなりますよ(^^)/
それでは、少しずつ夏休みの準備を進めていきましょう!
お子さんの夏休み、応援しています。
坂本 七郎
追伸:
昨日、松竹大歌舞伎を見てきました。
義理を立てることを大切にし、
人情味に富む魅力的な登場人物たち。
江戸時代には文化として、
粋な大人が多かったのかもしれません。
それでは週末の宿題、くれぐれもお忘れなく。
ではまた来週。
■発行:株式会社ドリームエデュケーション