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家庭学習コンサルタント 坂本七郎のブログ

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坂本七郎 プロフィール


家庭学習コンサルタント
ドリームエデュケーション代表
オンライン家庭教師「まなぶてらす」主宰

1977年生まれ。群馬県太田市出身。

塾講師や家庭教師など5000人以上の学習指導の経験から「家庭学習」こそが学力アップのカギであることを確信。
全国の小・中学生とその保護者に、中学受験・高校受験に向けた家庭学習のアドバイス、親子の関わり方について教えている。

また、受験や習い事など各分野のプロから自由に学べるオンライン専門の家庭教師「まなぶてらす」を運営。24時間365日、世界中どこからでも質の高い教育が受けられる環境を整えている。

主な著書に、ナツメ社から『マンガでわかる!中学生からの最強の勉強法』、大和出版から『小学生のための「家庭学習」の教科書』『小学漢字1026が5時間で覚えられる問題集』、『出る順「中学受験」漢字1580が7時間で覚えられる問題集』、『漢字が好きになるドリル』シリーズ(いずれも大和出版)などがある。

ドリームエデュケーションHP

オンライン家庭教師まなぶてらす

坂本七郎への問合せはこちら

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2015/07/02
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カテゴリ:夏休みの勉強法


どうも、坂本です。

夏休みまで、あと「2週間と少し」となりました。


本当に早いものです。


お子さんの夏休みの学習の準備は

ぼちぼち進んでいますでしょうか?



前回、夏休みの学習は、

「場所」「科目・分野」「気分転換」。


この3つにメリハリをもたせることが

大事だという話をしました。


「どんな話だっけ?」

という人は復習しておきましょう。

http://plaza.rakuten.co.jp/kikuji/diary/201506180000/



長い自由時間をうまく消化するには、

こうした工夫が必要なんですね。



さて、今日はこの話を踏まえた上で、

次の話をしていきたいと思います。



───────────────────────
■苦手分野をリスト化しよう。
───────────────────────



夏休みの学習計画を立てる上で

最初にやること、それは「目標設定」です。



自分の苦手分野をきちんと把握した上で、

・この夏、どの分野を克服したいのか

・苦手克服のため、何を使って、どう勉強したらいいのか

ここを決めておく必要があります。



ステップとしては、

1.苦手分野を紙に書き出す

2.優先順位をつけて3つに絞る

3.その3つをどう勉強するかを決める

となります。



くわしく見ていきましょう。



1.苦手分野を紙に書き出す
─────────────────────



まずは苦手分野を見つけて、紙に書き出します。

苦手分野の見つけ方は、2つあります。


<方法その1> 過去に受けた模試やテストを参照する


 今年に入って受けたテストや模試を、この週末、見直してみてください。

 注目すべきは、以下の6点。


 ・国語の読解問題のデキを確認(どのタイプの問題に弱いか)

 ・漢字や語いに関する問題でのミスは多いかどうか

 ・算数、数学では、基本的な計算でミスをしていないか

 ・算数、数学でとくに失点が多い分野はないか

 ・英語では、どのような種類の問題でまちがえているか

 ・理科の、とくに計算や実験を含む分野でのミスが多くないか


 これらを模試やテストの、成績表や解答用紙、問題用紙(途中計算やメモのあと)

 を見ながら親子で見つけ、紙に1つ1つ書き出していきます。




<方法その2> 手持ちの問題集の「章末問題」を使う


 「まだ模試や実力テストを受けていない」という人もいると思います。

 その場合は、手持ちの問題集を使って、苦手分野を見つけましょう。


 問題集には、多くの場合、各章の最後にまとめの問題(章末問題)が

 用意されています。

 これを利用して、本人の苦手分野を見つけていきます。


 ただ、すべての章末問題を解かせるのは負担も大きくなりますので、

 ある程度あたりをつけて、苦手であろう分野をいくつか選んで

 取り組ませれば良いです。


 問題を解かせ、マル付けをすれば、現時点での本当の実力

 (どの程度の理解力なのか)が分かります。


 この結果をもとに、お子さんの苦手分野を見つけ、

 紙に書き出していけばよいです。



上記2つの方法のいずれかで、苦手分野を見つけてください。




2.優先順位をつけて3つに絞る
────────────────────────


次に、優先順位をつけていきます。

この夏、どの苦手分野を優先して学習するかを決めるのです。


ここで注意点。


苦手を克服したい分野は3つまでに絞ってください。

できれば、1つか2つがベストです。


夏休みは長いといっても、

4つ以上の分野を克服するほどの余裕はありません。


何とか3つ、あるいは2つに絞り込んでください。



優先順位の付け方は、深く悩む必要はありません。


迷ったら、

・より基礎的な分野

・いちばん前に学んだもの

から順位をつけていけばオーケー。



勉強というのは、基礎を土台として積み上げていくものですから

迷ったら、基礎的なもの、前に学んだものから選べばいいのです。



苦手分野を紙に書き出し、優先順位を付けていく。

ここまでよろしいでしょうか。




3.その3つをどう勉強するかを決める
──────────────────────────


こうして3つの苦手分野が決まったら、

あとは「手段」を考えるだけです。


「手段」とは

何を使って、どう勉強するかを決めること。


問題集ならどの問題集を使うのか。

基礎から学べるものか、標準レベルのものがよいのか。

参考書は必要かどうか。



こうした「手段」までを

“夏休み前”に決めておく必要があります。


──これが「計画を立てる」ということです。



ここで

「ウチは塾の夏期講習に通うから大丈夫」

と思った人がいるかもしれません。


でもこれは、、、要注意です。



塾の夏期講習は全員同じテキストを使って、

同じような授業を受けて、同じ宿題が出ます。


全体を復習するという意味ではそれもよいのですが、

それでは夏休みの価値は半減してしまいます。



では、夏休みの意義とは何か?


それは、普段はなかなか時間をかけられない苦手分野を

一気に克服するチャンス──ここに夏休みの価値があるのです。



塾では、お子さんの苦手分野を3つに絞り込み、

家での学習教材や勉強方法まで世話をしてくれません。


そう、これは家庭で、各自でやらないと!



この夏、本気で学力を伸ばしたいなら、

「苦手分野の絞り込み + 問題集と勉強方法を決める」

これらは皆さん自身でおこなってください。


少し手間のかかることですが、

これをやるだけで、夏休みはグンと充実したものになります。



ではここで。

あなたに宿題を出しておきます。
────────────────────


この週末、

「苦手分野の抽出」

これをやっておいてください。


1.苦手分野を紙に書き出す

2.優先順位をつけて3つに絞る


ここまででOKです。

必ずやっておいてくださいね。


来週は、夏休みの計画の話をします。


ここで苦手分野をリスト化しておかないと、

来週の話についてこれなくなりますよ(^^)/


それでは、少しずつ夏休みの準備を進めていきましょう!

お子さんの夏休み、応援しています。



坂本 七郎




追伸:

昨日、松竹大歌舞伎を見てきました。

義理を立てることを大切にし、
人情味に富む魅力的な登場人物たち。

江戸時代には文化として、
粋な大人が多かったのかもしれません。

それでは週末の宿題、くれぐれもお忘れなく。
ではまた来週。





■発行:株式会社ドリームエデュケーション






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Last updated  2015/07/02 09:59:27 PM
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