こんにちは、坂本です。
早速本題です。
中学入試の過去9年間で
もっとも出題された漢字を調査集計しました。
(2020年入試を含む)
調査したのは、
全国の有名私立・国立中学の入試問題
(1293試験、漢字・語彙関連問題14,189問)です。
これをすべて出る順に集計しました。
最新の調査結果を、このブログ上で発表していきます!!
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本日は「書き取り」の出る順ベスト10を
発表したいと思います。
受験生であれば、ぜっっったいに!!
覚えなければならない必須の10題です。
では、問題形式で学べるように編集をしていますので、
お子さんに下記の問題を解かせてみてください。
下記画像を右クリックしてPDF画像を保存
では、ここからはデータの詳細を紹介します。
以下、TOP10のネタバレになります。
「自分の漢字力を試したい!」という人は、
上の問題を解いてからここを見てください。
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中学入試 過去9年間の漢字出題ランキング
書き取り問題 TOP10の発表
順位 問題 出題回数
8位 幼い 19回
8位 染める 19回
8位 沿う 19回
5位 功績 20回
5位 検討 20回
5位 映る 20回
4位 浴びる 21回
3位 発揮 23回
2位 刻む 28回
1位 専門 36回
出題1位はダントツで、専門でした。
専門は結構まちがえやすい漢字です。
というのは、
「専」を「博」の右側のように右上にてんを付けてしまう人、
「門」を「問」としてしまう人がかなり多いからです。
点差が付きやすい問題として、非常に多くの学校で出題されているのです。
「専門」は「てんなし・口なし」と覚えておきましょう。
同じようにベスト10には、間違えやすい漢字の宝庫です。
これでもかというくらい出てきます。
3位の発揮の「揮」を「輝」としてしまう。
5位の「映る」を「写る」としてしまう。
映る・・・何かに映し出す場合、投影させる場合は「映す、映る」。
例)車のライトに影が映る スクリーンに動画を映す
写す・・・何かを写し取る場合、自分が写す場合は「写す」。
例)カメラで写真を写す
さらに、「検討」の「検」を「険」としてしまう。
「功績」の「功」を「攻」に、「績」を「積」にしてしまう。
8位の「沿」と4位の「浴」の漢字を混同してしまう。
入試というのは全員が正解してしまっては合否が決まりません。
「いかに点差を付けさせるか」という視点から問題を作成しているのです。
ですので、こうした入試によく出題される問題は
確実に覚え、定期的に復習しておくなどすることがとても大切です。
そして、単に漢字を覚えるだけではなく、
その漢字自体の意味を理解しておくと応用が利き、間違いが減っていきます。
たとえば、
5位の「検討」の「検」と「険」
「検」には「しらべる」という意味があります。
そのため「検」が使われる熟語には「しらべる」という意味合いを持つものが多いのです。
例)検査、探検、検温、検定、検挙、検索、検算
こちらの意味だけ覚えておけば、「険」と間違えることはなくなります。
ちなみに一方の、「険」には「けわしい」という意味があります。
例)危険、冒険、険悪(けんあく)→嫌悪(けんお)との違いに注意
このように、間違えやすい漢字は、
その漢字が持つ意味から覚えていくと
無理なく覚えることができます。
ぜひ参考にしてください。
坂本 七郎
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【漢字出題ランキング】四字熟語TOP10はこちら
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