カテゴリ:たいへんなこと
「天気がいいから奥松島に釣りに行こうか」と夫さんが言ったのです。
あれほど釣り好きだったのに、大津波の後、一度も釣りに行くと言わなくなった夫さん でしたが、この日は物置の奥から釣り道具を引っ張り出して出発し、途中餌を買って昼頃 大浜の船着き場に着きました。 子どもたちがまだ小さかった頃はもちろん、孫たちを連れてこの防波堤や 嵯峨渓の崖の陰に下って釣りを楽しんだものでした。 型のいいカたんですよ。レイやアイナメが結構釣れたんですよ。 でも今日は小型なアイナメなど少し! 震災後漁港も浜もきれいに整備されました。テトラのデザインも昔とは変わったようです。 その2,3日後のTVで利府の民宿の女船頭さん舟釣りの番組を見ました。 夫さんはすっかりその気になって連絡先を探しましたが見つからず、 塩釜の大きな釣り船を出す店を紹介されたのでさっそく予約したのです。 予約10日後、雨上がりの風の強い日でした。おにぎりなど準備して朝、4時に家を出発し 真っ暗な45号線をナビを頼りに塩釜へと走って釣り船に乗りました。 海は大荒れ、その中を猛スピードのジェット船で1時間、大型漁礁とかに着いても 舟は真上に 真っ逆さまにと、木っ葉のように揺られっぱなし! 結局、夫さんは釣り糸を下げるどころでなく、船酔いと闘う5時間! 30cm前後のカレイを何枚も上げてた人も 「きょうは荒れてるなあ、俺も酔い止めは飲んできてんだぞう」という。 楽しみにしてた舟釣りがこんな、こんな結果になるなんて! 外海へ出るのはもうこりごり、「いつかまた防波堤から釣り糸を垂れようね!」と また45号線を帰ってきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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