自分へのゴホウビ・第九
今日は自分自身への特別ゴホウビの日。日本だけの冬の風物詩(笑)、ベートーヴェンの第九のコンサートへ行くのだー。他の人には「?? それが?」な事でも学生時代にオケを少々カジッたことがある 貧乏きりんには贅沢なご褒美なのだ。当時より随分耳が粗くなってしまった。午後、サントリーホール近くの某駅に降り立った。この駅は、6年半勤めていた前の会社の最寄り駅だった。とても懐かしかった。今回、開場時間を勘違いしていたようだ。残念なことにサントリーホールに遅めに着いてしまったので開場の時間を知らせる入口前のオルゴールの曲を聴くことが出来なかった。楽しみにしてたのにな。トホホ。でもコートを着た紳士淑女たちが(別に着飾ってるわけではないけれど)続々とホールへ入っていく様を見て「あ~、とうとう第九だよ~。」と呟かずにはいられなかった。感無量。ワクワクドキドキしながら会場入りした。演奏は東京都交響楽団。第一部は、ショスタコーヴィチ/映画音楽「ハムレット」(ハイライト)だった。久しぶりのオーケストラの音色に酔いしれた。あまりに生のクラシックが久々だったので、この時点でもう足がガクガクしてきてしまった。じーん。すんごい かっこええ曲ですわ…。休憩の後は、いよいよ第九となった。第1楽章。始まったよ…じーん。かつて自分が担当していた楽器が目立つ場面になると もうメロメロ、目頭が熱くなってしまった。うう。個人的にフルートが うっさかった。第2楽章。ちょっとハラハラした。(←何が?)第3楽章。情感溢れる旋律にうっとり。泣けるぜ。くくく…(涙)第4楽章。ショッパナからガクガク・ぶるぶる。いつ聴いても出だしはシビレます。バリトンのソロが「 O Freunde , nicht diese Töne ! ~」 と歌いだすと モーたまんなかった。混声合唱が加わると感動は最高潮!テノールのソロが終わり、男声のパートが歌い終えたトコロで不覚にも感極まって涙が一気に ぶわぁ~と出てきてしまった。と、止まんねー。ここは踏ん張り所、必死でこらえた。涙とハナミズ対策で、曲に集中出来なくなるのは絶対イヤだ。でも肩が思い切りヒクヒクいってた。ふう…。聴き終えた後は放心状態。良かったー。毎年聴いてるにもかかわらずあの圧倒的迫力と荘厳さに毎年毎年打ち震えてしまう。今回は都響の演奏よりも、特に合唱にやられてしまった。二期会合唱団のドイツ語の発音も素晴らしかった。帰る時にトイレで鏡を見てみたらまるで泣きつかれたコドモのような顔をした自分が映っていた。ぎゃあああ、恥ずかしー。慌てて化粧直しだ。このイベントが終わると、きりんの一年は終わったも同然。毎年仕事納めの頃に第九を聴きに行ってたが事情があって今年は違う。まだ数日あるかと思うと、なんか変な感じ。ハァ。明日から仕事できっかなー。