皇室の名宝
東博の「皇室の名宝~1期・永徳、若冲から大観、松園まで~」を見に行った。何と言っても第1章「近世絵画の名品」がすごい。なにせ狩野永徳が出場。三の丸尚蔵館は普段ここまで公開しないのではないだろうか。まず最初の方で、有名な≪唐獅子図屏風≫が出てくる。教科書で超オナジミ、右隻が永徳。左隻は常信筆によるもの。解説にあった通り、狩野派の変遷の様子がとてもよく理解できた。この屏風(右?)は秀吉が毛利輝元に送ったものだとか。トナリの展示室は若冲の天下。≪動植綵絵≫には悲鳴をあげてしまった。なんという執拗なまでの描き込みと彩色!ざっと一通り自分で見てビックリ、解説を読んでまたビックリ。全30幅のどれもが驚異的な美意識で圧倒された。そのトナリの展示室には応挙や抱一が並び、みんな癒されていた(笑)第2章は大正・明治期の作品が展示されていた。高村光雲・山崎朝雲≪萬歳楽置物≫にも悲鳴があがっていた。台座の螺鈿が見事だったのだ。しかし螺鈿細工の作品はその後もたくさん続くのであった…鏑木清方の≪讃春≫のモチーフが良かった。上村松園の≪雪月花≫も気に入った。とても見応えがあった。「2期・正倉院宝物と書・絵巻の名品」も見に行く予定。ミュージアムグッズで、抱一の「花鳥十二ヵ月・屏風カレンダー」が ちょっと欲しかった。9,022歩