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カテゴリ:雑感
そこで私が生まれるときに家庭裁判所に申し出て苗字を変えたと聞いている。 父のすぐ上の兄も同じように苗字を変えていた。 その伯父はパイロットだった。 私が子どもの頃、時折遊びに来ては父と歴史や政治のことなど楽しそうに話していた。 お土産は「ジョニ黒」や大きなチョコレートで、目を見張ったものだった。 彫りの深い顔立ちで姿勢の良い、とにかくカッコイイ飛行機のおじちゃんだった。 先日、父の旧姓をネット検索してみた。すると・・ 出てきたのはその伯父の名前。それも本の解説文に 【ゼロファイター 大空を翔ける男】 茶木寿夫著 長崎出版 早速購入。そして読み終えた。 子どもの頃聞いていた話が次々と甦り、また、子どもだからわからなかった沢山のことを知ることができた。 伯父は戦争中、ゼロ戦乗りだった。 サイパンで捕虜になり、ハワイに連れて行かれた。 体中、大火傷でその傷跡を見せてくれたこともあった。 東亜国内航空の機長だったのに、辞めて、飛行機を買ってくれたところに操縦して持っていく仕事に変わった。 私は「機長」の方がカッコイイのに・・と思っていた。 でも東亜では外国に行けないから、と、伯父は言っていた。 伯父はYS11に乗っていた。 ジェット機の方がカッコイイと私は思っていた 年をとってからも飛行機に乗り続けたいから南西航空に行ったと聞き、サイパンに引っ越したと聞き、とうとうアフリカまで行って飛んでいるよ、とも聞いた。 私の父は早く亡くなってしまったので、その後は遊びに来てくれることもなかったかもしれない。私は私で自分のことだけで精一杯の生活に飛び込んでいってしまったし。 最後に顔を合わせたのはもう何十年前になるだろう。 母も年賀状や数年に一度の電話ぐらいの交流になり、伯父の近況はわからない。 伯父さん、お元気ですか?また、いろんな話、聞きたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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