『愛の言霊』

2005.10.13

というサザンオールスターズの歌があったね。
サザンは星の数ほどいい曲があって、その曲一つ一つに昔の男の思い出があるよ。
（ウソ↑ミエでした）
母がラジオで『渚のシンドバット』聞きながら踊っていたのが一番の思い出だな。
（踊りと言っても、形態は盆踊り）

私は目に見えないものの話は信じない。

それは、目に見えないモノは信じないということでなくて
そいういうモノにまつわる話はウソや尾ひれがつき物ということ。

目に見えないモノは結構信じてる。

その１つに『言葉』がある。

言葉には生命体のような形や力がある。
人が放った言葉は生きもののように空をさまよう。
本人のいないところで、その人に関する感嘆の言葉を放ったとしても
それは必ず当人のところまで届いている。
スターの場合、それがオーラの一部となって幾重にも渦巻いている訳だ。

もし、それが人に向けられた暴言ならば
たとえ陰で言ったとしてもその二者を隔てる強固な障害となる。
それが事実無根いわれの無いものであれば、
呪いの言葉は行き場をなくし、必ず放った当人の下に戻ってくる。

私はそう信じている。
言葉が生命体のようになにかの力や形をもって浮遊していることを
日々実感している。
だから私がもし人の悪口の苦手な人間だったとしても
正直者な訳でも良い人間でもなんでも無い、
ただ、自分の放った言葉に呪われる運命を恐がる臆病者なだけだ。

もし、言葉にそんな力がないとすれば
私は映画『トゥルーマンショー』の主人公のように、常にカメラに監視される毎日を送っているに違いない。