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2006.03.02
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お待ちかね(誰がじゃぁ~^^;)のパート3にして、最終回です。

私は無宗教だし
死後の世界も心霊現象も信じていない。
目に見えないモノについて「ある」と熱く語るような人も
私の周囲にはいない。

だけど本当に物事がうまく進んだときなど
心の中で、おばぁちゃんに感謝する自分がいる。

年に一度田舎に行った時だけしか会えないけれど、
字が書けないうちから、絵を描いてお手紙交換したり、
ちまきやシソ巻など手作りの郷土料理に、手縫いの晴れ着
心のこもった品物を送ってくれる
おばぁちゃんが大好きだった。
畑を耕し、自慢のスイカや野菜を行商する働き者だった。
そんなおばぁちゃんとのお別れは
幼稚園生の頃。
園を休んでお葬式に行った記憶がある。

もう1人のおばぁちゃんはちょっと恐いイメージで
近寄りがたかった。
最後までお店の番頭に立つのが生き甲斐のような人だった。
ただ亡くなる前の数年間だけちょっと違った。
後から聞いた話では、
子供が多く店も忙しく、乳母に子育てを任せっぱなし
更に孫も多く
どの子にも分け隔てなく接する為には
どの子にも甘い顔はみせられなかったのだ、と。
立派な人だった。

私が生まれる約10ヶ月前に亡くなり
夢のような話を一切信じない母でさえ産まれ代わりと言う
おじいさん。
もう1人のおじいさんもすっかり痴呆症になり
まともに会話を交わした記憶がほとんどなかった。
そして、おばぁちゃんの死。
「あなたにとって私が最後の祖父母なんだね、これからは仲良くしようね」
という様な事を言われた記憶がある。
そして「これはいつかあげたいな、でもあげられない(孫が沢山いる中、あなただけ特別扱いはできない)だけど捨てられないし、とっておいたの」
とくれたお菓子の空き缶。
中にはシールやがま口のお財布、名前スタンプ、番頭さんとしてもらった勲章、ギュウギュウに詰まっていて、一度出してしまうとしまうのが大変だった。
1つ1つの意味など教えてもらった訳ではないけど、
でも何年もかけていつのまにか集ってしまった品々だということは
伝わってきた。
「お母さんにも内緒だからね」

そのおばぁちゃんも数年後に突然倒れた。
ずいぶん経ってから、母にあの缶の話をしたことがある。
母は泣きながら自分の実母にそんな面があったのだとびっくりしていた。

幼い時に大好きな人達が亡くなったせいか、
誰に教えられた訳でもなく、
常に先祖が私のすぐ側に居て見守っていてくれているし
何かと助けてくれている、と言う事は
目に見えないけれど空気がある、と言うのと同じくらい
私にとっては当たり前の事実。

無茶しても相当な馬鹿をやっても、
存命する身内とは違って、説教したり見放したりと言う事は
一切しないありがたい存在^^;
答が欲しい時も、会話こそできないけれど
不思議と見守ってくれている、大丈夫だよ、心配要らないよ、
という気配をとても強く感じる。

私が「いつかくる死」という物をそれほど恐ろしく思わないのは、
常に誰かが見守ってくれているという
この感覚のお陰だ、と思う。
この世の人々とのお別れも、寂しくて嫌だとは思わない。
私が死んでも、そんなに悲しんでもらう必要は無い。
逆に「自分の過失や故意で招いた死」はとても恐ろしい。
どんな顔して、おばぁちゃんに会えばいいの?
多分、申し訳なくて再会できないだろう。



パート1から読み直す





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最終更新日  2006.03.02 06:23:45
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