「〈幸齢社会〉言葉の力で人を癒やす(完」&「今日は何の日」…!!
こんばんは。今日も一日のお勤めご苦労様でした。明日のために、十分に英気を養ってください。Good evening. It was the work hardship externals today during a day. Please restore one's spirits enough for tomorrow. 【〈幸齢社会〉言葉の力で人を癒やす(完)】★病で豊かな人生 「悪い薬は用いません/悪い治療も選びません/体を癒やすだけでなく/心の癒やしもめざします」――これは、私の名刺に書いた信条です。 患者の心を癒やすために、待合室や診察室にはいくつも自作の詩を掲げています。私には、20年ほど前、30代女性患者に発した言葉で後悔している思い出があります。 その方は末期がんで、最期は自宅で過ごすことを選択。私は在宅での医療を任されたので、本人は思想や哲学に基づいて「死を覚悟している」と思い込んでいました。 しかし突然、幼いわが子を見つめながら「先生どうしよう、私死んじゃう」と訴えたのです。私はとっさに「自分の神様に聞いてごらん」と。その数時間後に、女性は息を引き取りました。 振り返れば「どうしよう」の内容は、残される子どもの心配だったことは言うまでもありません。もしも今なら、「大丈夫だよ。子どもは神様が守ってくれるよ」と言い、安心してもらえたでしょう。 数年後、患者だった書家の勧めもあり、私は日々の診察で生まれた思いを詩に表すことを始めました。「けん三」とはペンネームで、作品数は2000点を超えます。 それら全ては患者の“心の声”です。自分に置き換えて読みながら泣く方もいます。心が癒えれば、体も癒えてくるものです。 私は付き合いの長くなった患者に「病気になって良かったことは何ですか」と尋ねることがあります。すると多くの方が「人生に深みが増した」「人の痛みが分かるようになった」と答えてくれます。 そんな方々と紡ぎだされた詩がとても好きです。「病が有っても/豊かな人生/病が有るから/素敵な人生」------------------------------------------■プロフィル しもだ・けん:1947年、埼玉県生まれ。長崎県育ち。北海道大学医学部卒業後、長崎県の離島の病院に勤務。北海道富良野市の山部厚生病院院長を経て、96年に“無医地区”となった南富良野町の診療所へ。2004年に独立し、「けん三のことば館クリニック」を開設。地域医療への取り組みが評価され、14年に日本医師会「赤ひげ大賞」を受賞した。 【今日は何の日】★119番の日(消防庁,1987)、★換気の日(日本電機工業会,1987)、★太陽暦採用記念日、★全国火災予防運動、★クジラの日(毎月)▲源頼朝、後白河法皇と会見。権大納言・右近衛大将に(1190)▲明治政府、太陰暦から太陽暦への改暦を発表。明治5年12月3日が太陽暦の明治6年1月1日に(1872)▲日本自由党結成(1945)▲横須賀線鶴見で二重衝突事故。死者161人、重軽傷者120人(1963)▲三池三川鉱の爆発で死者458人(1963)▲ニューヨーク大停電。継電機のコンピュータの故障が原因(1965)◎換気の日( 日本) 日本電機工業会が1987年に制定。「いい(11)く(9)うき」(いい空気)の語呂合せ。 ◎119番の日( 日本) 消防庁が1987年に制定。消防の緊急通報用電話番号が119番であることから。また、この日から11月15日までの1週間は秋の全国火災予防運動が行われる。 ◎太陽暦採用記念日( 日本) 明治5年11月9日(旧暦)に、それまでの太陰太陽暦をやめて太陽暦を採用するという布告が行われたことに由来。