生きている
はい、どうも。木村君です。最近は命についてよく考えます。先日、うちで友だちが腕がカユイから、かいてみたらそこに小さなアリンコちゃんがいました。アリンコちゃんは、つぶされてもうろくに動く事もできなくなっていました。友だちはかなり動揺して、「どうしよう・・どうしよう・・・」とうろたえていました。オイラはもう助からないだろうと思い「早く楽にしてあげなよ」といいました。友だちは、ひたすら「頑張れ!頑張って!」と必死に見つめていました。アリンコちゃんはモゾモゾと必死にもがいていました。ちいさなちいさな命。部屋の空気はとても緊迫していました。オイラは何度も「楽にしてあげなよ。苦しんでるよ。助からないよ。」といいました。でも、友だちは決して殺そうとはしませんでした。「助かるまで、ずっと見守っている。もし死んだら このアリンコを食べる」といいました。それを聞いてオイラも気持ちが変わりました。二人でアリンコちゃんを応援しました。祈りました。他にすることはありませんでした。どのくらい時間がたったのか、気がつくと、アリンコちゃんは以前より少しは動くようになっていました。家の外にそっと逃がしてきました。アリンコちゃんはまだ、生きているのか。死んでいるのか。オイラが生きてると思えば、まだ生きていて。オイラが死んでいると思えば、もう死んでしまっているような気がして。まだ、生きていると思うようにしています。死んでるだろ、と思うたびに、いや生きていると思い直します。だから、きっとアリンコちゃんは生きています。仲間のアリンコちゃんに助けてもらいながら。アリンコちゃんを思うとなぜだか悲しさと、幸せがやってきます。ありがとう。アリンコちゃん。