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カテゴリ:日常・メール投稿
ときを遡ること十年近く。
ツレ合いが、海外移住計画を立てました。 実は今でも立てていますね、きっと。 というのは、日本の政情不安です。 こんな安全な国はほかにないだろうとも思うのですが、つまり、彼にとっては中曽根康弘氏のような総理大臣、国会議員が好ましいわけで、ひょろりとした格闘技経験もなく、法学部も経済学部も出ていないような政治家は好ましくないわけです。 その点、中曽根氏はすばらしい。 というのは、このかた、経歴は東京大学法学部卒となっておりますが、私的には「陸軍士官学校卒です」言ってはばからないお方。 そのあたりの気概はある種すばらしいですな。 だって、いい子ぶってないものね。 英語だって、実は中学生並みの英単語を操って外交を行っていたのですが、あの体格ではっきり発音するからか、アメリカ人、イギリス人(つまりサッッチャーさんやレーガンさん)にとっては、いかにも好ましい大和男児と映ったわけです。 そんななか、小泉元総理が就任したときには真剣に私に申しました。 「ヨウコ、マジメに移住を考えるぞ!!」と。 しかし、内外の地理に不案内なツレ合い、どこにどの国があり、その国がどんな制度をとっているかもよくしりません。 最初に候補にあがったのは、ブータン王国。 なぜかはわかりません。 インドの近くで、ネパールのとなりで、仏教の国……一応、その場では私はそんな説明をしたのですが、ちゃんと調べてみるとかなり様子が違う。 ここは専制君主国家の国だったのです。 その後、立憲君主制に移行しましたが、未だに憲法が制定されていません。 それを告げると、即刻とりやめ。この辺りの潔さは尊敬に値します。 そして、次なる目的地はコスタリカ。 そう、スキューバダイビングが好きな方は一度は訪れたいと思う、あのカリブ海の近くの国です。 別名美人の3Cとも言われておりますな。 つまり、キューバ、コスタリカ、コロンビアは中南米の三大美人地域とまで言われているのです。 なぜにコスタリカなのか? 私にもよくわからない。ツレ合いはコスタリカの場所も知らず「なんかいい感じ~」という、まったくアーパーネーちゃん(死語か?)のような発言をするのみ。 国際情勢、通貨制度、政治経済制度、公用語、宗教、物価、その他諸々を調べるのは私の役目 で、調べました。 まあ、気候は温暖。ちょっと日本よりも暑いくらい。 自由経済制度だし、治安もそれほど悪くない。 ただ、物価は別に特に安いわけでもないです。 ということで、一件落着か……と思いきや、難関がそこには横たわっていたのです。 国教が定められている。。。 信教の自由はあるんですけれどね。 国教はカソリック。 ツレ合いは、筋金入りのシントーイスト。 やっていけるわけがない。。。 なので、その旨を伝えました。しかしツレ合いはあっけらかんとしている。 ツレ:「いいよ、カソリックでも」 私:「いや、カソリックというのは、祭日とか断食の日とかいろいろあるし、それになんといっても毎週日曜日は正装をしてミサに参列しなければならないのですぞ。そんなの耐えられないでしょう?」 ツレ:「僕はね、それくらいには堪えるよ。毎週日曜日は早起きして聖書を持って、正装して教会に行きます」 私:「あの……それに、コスタリカは王制なんです」 ツレ:「王制?」 私:「はい、王制です。つまり王様がいらっしゃいます。それで国教が定められているとなると、移住した暁には、私たちは臣下ということになりますな、一応」 ツレ:「まあ、それも仕方あるまい。日本にも天皇制があるし、僕は天皇の臣下だろう、いってみれば。しかし、憲法はあるの?」 私:「はあ、あるけどね。立憲君主制ですな」 ツレ:「じゃあ、イギリスと一緒か」→すごくおおざっぱだと思う。。。 私:「まあ……。だけど、カソリックが国教ということは、洗礼を受けなきゃいけないかもしれないのですぞ。根っからのシントーイストのあなたが、そんなことに堪えられますか?」 ツレ:「日本の神様はそんな些細なことは気にしない」→すごく独断的 私:「しかし……言語がスペイン語なのですが……スペイン語できないよね?」 ツレ:「スペイン語はお前に任せた! しっかりと習得するように!」 私:「って、あのお……スペイン語って、現在形が6つもあって……やったことないんですけど」 ツレ:「フランス語だってドイツ語だって現在形は6つあるだろうが!! やってできないことはない!! 第一、語学はヨウコの方が向いている!」 私:「……(なら、自分でやりなはれ!!!)」 というような話も出ていたのでございます。 それがどう方向変換されたのか、今では千葉でかぼちゃを作る方向になりました。 もしくは「ブラジルもいいかもねえ……日系人多いし」なんて言い出しております。 ブラジルはスペイン語ではなくてブラジルポルトガル語でございます。 それも私に習得せよと? やれって言われればやりますけどね。 なにしろ、ライオンズの台湾人のピッチャーにファンレターを出すためだけに、北京語を勉強しまくった私ですから。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
October 30, 2008 01:53:42 AM
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