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テーマ:年賀状(1011)
カテゴリ:日常・メール投稿
私はここ6年ばかり年賀状を書いていない。
もちろん、営業上の年賀状は書くけれど、それ以外の知人等への年賀状は書いていない。 なぜかというと、ずーっと、喪が続いていたから。 といっても、四十九日(満中陰)が過ぎれば、仏教の場合、もう喪中とは言わないので、出してもかまわないのだが、出さない。 なぜか…… 書く気が起こらないのだな、要は。 昨年とても信頼していた、そしてたくさんお世話になった方が59歳で亡くなった。 肝臓癌だった。 そのときに、もう、言葉が出なくなった。 59歳っていうのは、定年をこれから迎えて、それから第二の人生が始まる、その一番良い時期ではないか!! 私はまるで自分のことのように、怒り、そして悲しんだ。 彼が亡くなった後、ずーっと、どこかふぬけになっている自分がいる。 あんないい人が……もうそれ以上の言葉が出ない。 私は父が他界しても、祖母が他界しても大して悲しまなかったような人非人である。 それなのに、彼が亡くなったそれが、そのことが、どうしても私の思考をストップさせる。 たぶん、今年も年賀状の準備はしない。 年賀欠礼状も書かないだろう。 私は年賀状を筆で一枚一枚書くので、差し上げた人からの評判はとてもよかった。 しかし、今年も筆を持つ気にはどうしてもなれない。 いつの日か、再び筆を持つ年末がくるのだろうか? それは私にもわからない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
November 19, 2008 05:51:20 PM
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