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テーマ:たわごと(26875)
カテゴリ:日常・メール投稿
人間を地球の癌だという人はけっこういますな。
つまり、地球にとって人間は無価値なもの、それどころか有害だってことを言いたいのでしょう。 そういうことを言った人は何人か会ったことがあるのだけれど、その度に思ったのは、「驕ってるよな」ということでやんした。 なんていうか、じゃあ、癌という病気について考えてみませう。 癌というのは悪性腫瘍であって、これが身体にできるとまずいってことはまあ分かる。 でも、問題はその後だわね。 じゃあ、ガン細胞をぜーんぶ除去しちゃいましょ!ってことで放射線治療だの抗がん剤だのなんだのをバンバンやる。 でもさ……ガン細胞は死んだけど、人間も死んじゃったよ。。。ってことになったら本末転倒や。 だから、最近は生活スタイルから変えようって考える人たちが多くなったよね。 地球っていうのは決して無機物ではなく、これはガイアとしての生命体だって言っている科学者はけっこういる。 つまり、人間は地球に住ませてもらっているわけね。 たとえば、だよ。 人間は地球の癌だから、それを排除しましょうよ。その方が絶対に地球のためにいいからさ。 ということを昆虫あたりが言ったとする。 で、人間は無事地球からいなくなりました。 それで万事うまくいったことになるのか? 人間の体内にしか住めない菌や寄生虫もそこで絶滅することになる。(単純化するとね) すると、地球には網の目のように食物連鎖というシステムがプログラミングされているのだから、その食物連鎖の網目のどこかが切れることになる。 食物連鎖の網目が切れることくらい地球にとって危機的なことはないというのは、環境生物学などの一般常識。 なぜなら、網目が切れ始めた網はもろくなるからだ。 さーてお立ち会い。ここで神の手は差し伸べられ……るわけないじゃん。 だって、神っていうのは万物を超越しているんだよ。こういう結果になることは神ならもうはるか昔に知っていたことなのだから。 だから、けっしてこれはプログラミング内のバグじゃない。 じゃあなんなのか。 そんなこと私には分かるわけがない。 ただね、地球温暖化だのなんだの言って騒いでますよね、事実。 だけど、絶滅させようと思ったら簡単に絶滅しちゃうような、つまり生物界の食物連鎖の網の目のひとつであるにすぎない人間が、そんなにたいそうなことをできるのかね。 そのまえに、ガイアであり、生命体である地球がなんとか手を打つんじゃないのかい? 人間が病気になったときには、基本的に自己治癒力があるのといっしょでさ。 つまりね、「人間は地球の癌だ」「△△が○○になったのはすべて人間のせいだ」っていう事自体が驕り高ぶっている証拠なわけ。 それよりはね、キリスト教的な言葉で言い逃れするのは、大変申し訳ないんだけれど、「人間は取るに足りないアダマから作られたんだよ。で、そのできを神は『よし』としたわけ。だから、人間は『よし』とされたその身体で、よく生きればいい」っていうただそれだけ。 ただし、古来キリスト教はアリストテレスの「目的と手段の理論」をパクって、最終的な目標を「よきキリスト教徒」もしくは「神」に置き換えてきた(アリストテレスの理論では採集目的は『良き市民』である)という歴史的理論的欠陥(なんていうと不遜だけれど)があるので…………すまん、言葉が続かん。 つまり、自虐的に人間が地球にとって癌だと言うならば、アナタはいったいどうしたいのですか? アナタはいったいどうするべきなのですか? 【人間】なんていう曖昧模糊とした言葉に逃げちゃいかん。【人間】ではなくて【アナタ】であり【ワタシ】の問題なのだから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
January 11, 2010 09:38:53 PM
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