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テーマ:たわごと(26874)
カテゴリ:日常・メール投稿
今の人は井戸塀議員なんて言葉を知ってるでしょうか?
これは、どんな家が金持ちでも、政治家だけにはなるなよ!という戒めだったのです。 時は明治時代に遡りますが、1925年が普通選挙法(男子だけ所得制限なし)の施行ですし、それ以前は金が物言う時代でした(あんまり今と変わらんな)。 しかし、志高き御仁の中には議員になろうと思った人もいるのです。 ただ、当時は後援会とか癒着とか賄賂とかそういう近代的政治的文化も発達していなかったので、田中正造ではありませんが、本当に持ち出しで活動してい政治家も多ございました。 志高き人というのは、たいてい多少なりとも世間のことを勉強した人です。 つまり勉学のできるような家柄でないと政治家になろうとは思わなかった(とくに田舎は)。 すると、酔狂な人間が出てくるわけですよ、お金持ちの家にね。(金があれば勉強ができるので世間を少々は知ることができるのです) すると、家族親戚一同に反対されようがなんだろうが立候補して議員になってしまう人が出てくる。 そういうお宅は大変立派なお屋敷を持っていたりしますよ。 でもね……あれこれと政治にはお金がつき物です。 補正予算だ特別会計だ、むだを削ればいくらでも金なんて出てくる、だから事業仕分けをしよう!!な~んて人はいやあしませんよ。 つまり持ち出しだったんです。 そして、家産を持ち出しつくした挙句、残るのは井戸と塀だけだった……それがふた昔ほど前の日本の政治家でした。 日本史には必ず顔を見せる陸奥宗光だって、最期にはな~んにも残していませんよ。 結構潔癖な人だったのですね。 何も金銀財宝を残せなかったのは、自分がまっとうに生きてきたからだ……と息子さんたちに言い残しているくらいですから。 ブリヂストンママとは違うのです。 井戸塀議員なんて、もう過去の遺物でしょうね。 というか、「遺」物でもないですね。そんな人は残っていないだろから…… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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