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テーマ:たわごと(26872)
カテゴリ:日常・メール投稿
私が田んぼで拾われたというのは、知る人ぞ知る秘密であるのだが、そのせいか、私は大学入学以降、出身地を当てられたことがない。
私が生家と呼ぶ家はかなり僻地にあり、実は訛りも相当キツく(個人的には大嫌い)、情けないほど品のない土地なのである。 しかし、私は訛りを相当の努力を持って強制したのでバレないのである(おそらく) あとは、祖母の影響もあろう。 祖母は若い頃山の手のお屋敷に奉公していたので、ちとこの僻地にしては話題が垢抜けていた。しかも、この僻地にしてはかなり身だしなみの整った女性であった(まあ、これは祖父がそうさせていた面もある) 彼女の本音は、戦争さえなければ、お江戸にいたかったらしい。 東京に空襲が来たので怖くなって田舎に戻ってきた根性なし(そうか?)とみることもできる。 そんな彼女は、死ぬまで「皇居」を「宮城」と呼んでいた。 で、私はというと、仕事ではまくしたてるように話すので、千葉か神奈川か大阪辺りのひとだと思われていた(実は千葉弁と関西弁は似たところがある) しかし江戸っ子だと思われたことはない。それがちと哀しい。 要するに、私は江戸っ子に憧れる田舎ものなのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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