カテゴリ:歌舞伎
7月26日、鎌倉芸術館で松竹大歌舞伎を観る。
鎌倉芸術館は、大船から10分ばかり、竹の中庭のある素敵な建物でした。 実は、10年ぐらい前にオペラ「義経と静」を観に行った記憶があるばかり、道も少し変更になったような気がします。 演目は、 ○操り三番叟(あやつりさんばそう) 三番叟 市川亀治郎、後見:中村亀鶴 何と言っても亀治郎の人形振りの踊りが凄い。そして、愛らしい。 操りの糸がからまってくるくる回る姿など、そのスピート感には、大拍手。 そして、体重を感じさせない身軽さと柔らかさ・・流石です。 最後は、桐の箱に収まってではなく、後見との見得で華やかに幕となり、とっても楽しい舞踊は、終わり・・・もっと観たかったが本音。 ○御目見得 口上(こうじょう) 夫々の家の紋の襖を背景に裃に威儀を正した役者達 口上(順番は、真中から上手へ、下手から真中へ) 下 大谷桂 三、坂東巳之助、市川亀治郎、市川段四郎、中村亀 鶴、坂東竹三郎 上 亀治郎が、鎌倉の縁などを語って、ご当地ならではの口上になっていました。 もちろん、これから演じる菊之助は、鎌倉は江ノ島・弁天の稚児上がりですからね(^^) ○弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ) 浜松屋より勢揃いまで ご存じ二代目河竹新七(後の河竹黙阿弥)作の歌舞伎の「白浪物」。本当の題名は、『青砥稿花紅彩画』(あおとぞうし はなの にしきえ)といい1862年(文久二年)に市村座で初演され、名優五代目尾上菊五郎の出世芸となった作品。 ちなみに「白浪物」とは盗賊が活躍する歌舞伎狂言を総称する名前である。 お嬢様の御参りの先は、ご当地は、鎌倉八幡宮に変更されていて、さすが。 猿之助丈からの教え受けた弁天小僧は、生意気な不良少年でいながら、十代ならではの清々しさもあって可愛いんですよね。笑いどころも(お嬢様のお好きな役者は?)、知っていてもおかしい。間がよいのか。また、南郷役の亀鶴がはまり役で、二人の台詞のやりとりもよかった! 弁天小僧菊之助 市川亀治郎 南郷力丸 中村亀 鶴 赤星十三郎 坂東巳之助 忠信利平 大谷桂 三 浜松屋幸兵衛 坂東竹三郎 日本駄右衛門 市川段四郎 <浜松屋の場での弁天小僧のセリフ> 「知らざあ言って聞かせやしょう。浜の真砂と五右衛門が、歌に残せし盗人の、種は尽きねえ七里ヶ浜、その白浪の夜働き、以前を言やあ江ノ島で、年季勤めの稚児ヶ淵・・・・省略・・・名せえ由縁の弁天小僧菊之助たあ、俺がことだ。」 と胸のすくよな啖呵を切り、勢揃いでは、紫の衣装の目が覚めるような美しさ。 時間があったら、もう一度、観たい舞台ではありました。 この公演も、31日(木)練馬文化センターで打ち上げなんですね。残念ながら、駆けつけることは、できませんが、暑さの中、6月の終わりから、 27都市を回り、昼25回、夜23回、全48ステージ、最後まで無事、観客を熱狂させてくれますように♪ 本日のきもの: 小地谷の麻もの。模様も麻の葉である。帯は○松。ここのメーカの帯は軽くて締めやすい。帯の模様はスペインの花となっているが個人的には、色のきれいな扇風機だなと思い涼を楽しむ。帯留はいただきもののトンボ玉、青い薔薇の何枚も重ねあわせた花弁が美しく作り手の大変さがしのばれる。半襟は薔薇刺繍の絽をあわせて地味な着物を華やかにする。足袋はグレーの水玉。 ちなみに、楽天の某着物屋さんで、この○松の帯をバーゲンしていた。 値段を見て(バーゲン価格)、ちょっとショック・・・まぁ、よくあることです。ハイ。 フォトは、鎌倉芸術館の中庭。竹の青さが涼を呼ぶ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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