カテゴリ:演劇・コンサート・ミュージカルなど
赤坂サカスより、軽く峠越えをして、
山王溜池にある小洒落たフレンチ食堂といった趣きのカジュアル・レストラン cantine ALI-BAB(カンティーヌ アリ・バブ) にて、「KOTO DUO「SoarS」 Curtis Patterson / 小畑智恵 Live 3 秋の空に吹く風は 」を、18時30分から21時近くまで、楽しむ。 ライトミール&2ドリンク付で 5,000円 ということであったが、実際は、前菜、サラダ、メイン、ライ麦パン、パテ、デザート(ケーキ2種) のフレンチ・バイキングで、充実した内容。それらを、いただいた後、 赤ワインを片手に箏の生演奏を聴くという実に贅沢な一夜、食欲と芸術の秋であります♪ <当日の曲目> 稜線/栗林秀明 作曲 (連弾) 秋風の曲 /光崎検校 作曲 (Curtis Patterson) 海 /栗林秀明 作曲 (小畑智恵) 風衣 /沢井忠夫 作曲(連弾) --- 休憩 --- ジムノペディ/エリック・サティ 作曲(連弾) アメージンググレース (連弾) 箏双重 /三木稔 作曲 (連弾) - 奏者 - Curtis Patterson / 小畑智恵 - 司会とお話:中本千晶 いや~、昔ながらの箏という概念を覆すコンサートでした。 印象派の趣をもった、稜線、海、風衣は、山々の光と影、押しては返す海の波、風に翻る衣の調べなど、自然の情景を余すところなく奏でて、聞き惚れる。 メインの調べを奏でる十三絃の箏とともに奏でられる十七絃の箏は、爪ではなく指でひき、深い低音の響きを可能にしているためか(十七絃の箏は、弦楽器でいうところのチェロだそう)、自然の光と影を調に乗せ陰影に富んで魅力的である。 そして、江戸末期に光崎検校が作曲した秋風の曲は、カートさんが、演奏の途中から唄いながらの弾き語り。男性が唄いながら箏を弾くというのは、初めて聴き見たので、実に新鮮であった(いや、よく考えれば、舞台で、坂東玉三郎が箏を弾きながら唄っていたのを何度が目に耳にしていたが女形姿だったので、男性という感じがない・・・)。 休憩後の、サティのピアノ曲「ジムノペディ」は、箏の連弾にアレンジしたものであるが、箏であることを忘れさせて実に見事。何の違和感もなく、うっとりと聞き惚れた。 最後の十三弦による連弾の箏双重は、メインにサブと調べが入れ替わり、時には競うがごとき二つの箏が奏でるメロディに酔う。 筝でここまで出来るのか! 実は、色々な可能性を秘めているんですね。 また、司会者も、箏の歴史などの知識を盛り込んでわかりやすい解説が絶妙。 次回は、ドビュッシーの交響詩『海』 (La Mer)の「波の戯れ」を聴きたくなった私であった♪ フォトは、当日、演奏前に、お箏の調律をしている両氏(Curtis Patterson / 小畑智恵) コンサート後、箏を弾くふりをして撮影・・実は、大昔、少しだけ箏に触ったことがあり、譜面が、数字だったことに吃驚した記憶がある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 18, 2008 06:18:05 PM
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